和菓子と餅のことなら鳥取市のホテイ堂へ。謹製御菓子・季節の菓子・御引菓子を紹介します。

九州へ行ってきました⑪

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さて、鹿児島中央を出発した列車は肥薩線を山の中へ進んでいきます。

ほんとに山の中です。そして古い木造の駅がいくつも残っているんです。この山の中と木造駅舎を観光の資源としているんで、こういう切り口を見つけ実際に企画を実際に移していくことは大切です。

こんな駅がいくつあるのか?たいてい無人駅で、おそらく「はやとの風」「いさぶろう・しんぺい号」が出来るまでは老朽化して修理にしてもお荷物だったに違いない。だが、これが、なんと、売り物になったわけです。たいしたもんだ。

「はやとの風」から次の列車に乗り換えるのは吉松駅です。

なんか島根県とかの木次線の駅なんかに似てます。

温泉があるらしい。開発をして、たくさんの観光客が来るのがいいのか?そうすればおかしな客も来るわけで、なんとも言えない。それよりも山の木を資源としてなにか産業を起こせないものかと思います。定住者なら変なのは、そうそういない。

ほらこれが「いさぶろう・しんぺい号」ですよ。色がいい。 

中はこんなの。

これも水戸岡鋭治さんのデザインだろう。マスコミが取材に来るわなぁ。雑誌、テレビに出れば観光客がやってくる。一度は乗ってみたいと考える人が海外にも増えていくわけです。たいしたもんです。これが「ななつ星」につながるわけです。

まるで山の中の駅のホームにこんな気遣いがされる。これだけで少し特別な気持ちにもなれるわけです。

ここで、二人ともトイレへ行ってきた。駅の外に出てまた改札口を帰ってくるんです。

で、同じ列車に中国語を喋る一団が乗っている。どうも一族だろう。以前から中国人観光客のマナーの悪さが話題になっているが、そうなんですよ。われわれは自由席で、この列車の場合、先頭車両の先方に通勤電車のように椅子が窓際についていて、その区画がちょうど独立したようになっていたんです。

ここに若い親父が無遠慮に入ってきて、スマホで車内の運転席とか、車外の動画を撮りながら、あの超元気な声でナレーションを入れるわけです。これが一度でない、さらにはその息子か?小学校の高学年か、中学一年くらいかな、サングラスをかけて首からデジカメをぶらさげ、スマホでやはり動画を撮りにやってくる。これが何度も。

その来かたが問題で、距離感がない。生き物というのはその場その場で他の個体とは安心する距離というものがあるもんですよ。これを無視してえらく近くにやってきて、無遠慮に動画を撮るわけです。まさしく気がわるい。きゃありいんです。

一人日本人の乗り鉄の若者が同じように動画を撮りにやって来たが、距離にしても、静かに撮っていてまったく苦にならない。

だが後に考えた。

鹿児島市内でシティビューに乗ってる時にも中国語を喋る若者のグループも、老若男女の家族も乗ってきたが、みなそれぞれに人に迷惑をかけるような厚かましい人はいなかった。

それどころか長崎の路面電車で乗り合わせた夫婦と子供二人の家族はしゃべらなかったら、中国系とはまるでわからなかった。まぁ、中国語と言っても中国ばかりではない、台湾も、香港もあるわけで、ましてや、かっての日本人も団体旅行で金にあかした、いまでいう爆買いをしてたころもあった。

そう考えると、ふ~む、と考えてしまう。

個人の問題かと思う。

さて、この肥薩線には二か所のスイッチバックがあるんです。各名物列車だけではなくこれも女将の見たいところです。

まずこの真幸(まさき)駅のところ。

この駅には幸せの鐘があるんですが、あれば鳴らしたいもので、われわれも鳴らした。もうひとついい音ではなかった。

いい音の出る鐘を準備しててほしいものだ。

ところでこの駅の利用客が2015年には一日平均2人だそうで、「しんぺい号」やほかの列車が通るようになって、現在はだいぶ違うのではないか。あ、いや、この駅を利用したのとは違うか。ま、でも観光に役立っている。

途中に霧島連山の絶景だと列車が一時停止するところがある。テレビの列車番組でもその場面をみたことがある。

しかし、これは個人的な感想であるが、鳥取の大山を観たほうが絶景のように感じるのである。

この矢岳駅を過ぎて次が大畑(おこば)駅となるが、ここにまたスイッチバックの線路があるが、ここにはさらにループもしくまれている。

あまりにも勾配がきつい山です。工事も大変だったろうと思うが、今また人の目を集めてる。

かっこいい水のタンクもありました。石炭も水も急坂を上るのにたくさん必要だったらしい。

そして次の列車「かわせみ・やませみ」に乗り換える人吉駅に着いたころでなかったかと思う。

同じ車両の乗客がスマホで話す声が聞こえる。

「え?地震?大丈夫なの?」

つづく。

 

 

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