今「戦士の遺書」ってのを少しづつ読んでるんです。著者は半藤一利さんで、この人は数年前くらいまでNHKの歴史ものの番組によく顔を見えてた優しそうな人です。

太平洋戦争は我々が生まれる前に終わってるんですが、いや、戦争が終わって外地から兵隊であった男たちが帰ってきて、たくさんの子供たちが生まれたんです。その一人が私ですよ。団塊の世代というんです。この世代もえらく歳をとって高齢者の仲間に入り日本の65歳以上が三千万人を超えてるんだったか?戦争を知らない子供たちです。

で、本のなかには27人の最後といっていいだろう時の言葉が載っているんですが、なんとも、時代が人をつくるんでしょうか、人が時代を作るんでしょうか。いずれも自分の責任を果たしたといえばいいのか、逃げなかったといえばいいのか、昔の武将のごとく部下を助けるために、すべての責任を一身に背負って逝った人なんです。

記憶に残る言葉とかを記しておきます。

まず山本五十六です。

アメリカとの戦争に大反対した人です。

河合継之助と同郷ですよ。なんともです。山本家に養子にいったんですが、この山本家は幕末に継之助が負傷後長岡藩の指揮をとったということです。

残してることばの一つに「百年兵を養うは一日平和を守らんがためである」とある。

日本のことを考えず利己的に生きた、昇進ばかり考えた偉い参謀やら将軍やらに耳ほぜくって聞かせてやりたい。

軍の、日本の機構も改革されてなかったんでしょうねぇ。明治の頃とは危機感やらも違ってたようです。

ところで鳥取県出身の二氏が載っています。

一人は戦艦武蔵の艦長海軍少将猪口敏平。賀露出身だったかな。海軍砲術の権威だったそうですが、結局46センチ方は役に立たなかった。全員退艦の命をだして、そのまま艦とともに一生を終えます。

もう一人は陸軍中将岡田資。

この人はB29 が墜落したその乗務員を死刑にしたことで、戦後戦犯に問われます。昭和24年9月17日に絞首刑になります。

東海地方の方面軍の司令官でした。部下を助けるために責任を一身に追います。さらには法廷で、無差別爆撃を非難するんですが、まぁ、仕返し裁判的なところもあるわけで、勝者の裁判に敗者が勝つことはできません。

その他にも不条理な戦争裁判やら、無責任な作戦命令とかに合理的に考える将軍たちがあえて責任をとらされるんです。

偉そうに命令してた無責任な将軍たちは、せっせと人のせいにして逃げてしまうわけです。

今の時代も変わらないのではないかと思うんです。

一人一人がよ~く考えようで。なにが真実か、なにが本当なのか。民主主義だから、考えて行動せないけんで。と、思う。

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