和菓子と餅のことなら鳥取市のホテイ堂へ。謹製御菓子・季節の菓子・御引菓子を紹介します。

珍事件

今日は、そう、寒くなった。冬らしく寒い。だが、雪は降らない。天気予報では明日は雪だるまが出ていたが、はたして、信用していいのか、悪いのか。

降るときに降らねば「普通」がこわれて、たいていよくない。

あ、いや、原料屋の配達をしているおじさんは、言葉だけで当方が

「雪が降らんでええですなぁ」

と云うと、ホントの笑顔で

「さぁ、そうですだが。配達の能率がぜんぜん違いますけえなぁ」

と、喜んでいた。

そりゃぁそうかもしれん。

で、珍事件です。

今、「おいり」の製造、ましてや、なんでか、注文が例年よりも早く来てるんで、他の仕事と相まって困ってるんです。

だが、そんなことは言ってられない。

だからみんな頑張っているんです。

幸いにも、「おいり」のために来てもらったパートさんは無駄なく動いて仕事をしてくれる。

四代目も三代目が歳とって米と飴を混ぜることが出来ないのを、代を変わって木でできた桶をうまく抱えながらいきよいよく混ぜて頑張っている。

ところで「おいり日和」って云う日があるんです。

それは寒くって、天気がよくて、湿度が低い。そんな日が「おいり日和」なんで、それがまさしく昨日、そして、今日だったんです。

飴がカラリと乾いていい製品が出来るんです。

皆調子よく働いていました。

米と飴をいきおいよく混ぜていた四代目の手が、止まるときではないのに止まったんです。

混ぜる音が途絶えたんです。

皆そちらに目を向けました。

連続で次から次に調子よく回っていたリズムが止まりました。

なんと、米と飴を入れて混ぜ合わす「桶」の底が抜けたのです。

これは数十年「おいり」を造っているが、初めてのことですよ。

こんなこともあるんですねぇ。

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