「椿」ってのは、なんか、いい感じの文字ですよ。木に春と書くわけで、木が春になれば喜ぶに違いない。少しうきうきとする組み合わせです。
これって雪平という生地です。餅が主なもので、なんと卵白も混ぜ入れるのです。だから色が白くなる。昔の職人と云うのはたいしたものです。
店に置いてある鉢植えは、朝は蕾だったが、夕方には一個咲いていた。なんていうのか、これも命ですよ。
動物のように動く足は持たないが、けっこう一年の季節をよく知っている。それどころか、文句は言わないが、いろいろ感じているんではないかと思うんです。
咲いているのもある。
思うんだけど、人間は人間らしく椿たちと共存を考えていかないけんと思うで。
椿も大事にされれば喜ぶに違いない。