路線バスに乗って東照宮から「東部日光」の駅前に着きました。その近くに「JR日光駅」はあるんです。すぐ近くです。日光に来るときに電車から見たなにやらレトロな感じが気を引いたんです。
いや、もう、けっこうくたびれているんですよ。ですから休む目的もありました。
これが正面です。
この時最初から思い出していたのが「門司港駅」ですよ。レトロな雰囲気が売りなんです。我々が行ったときは改修中で外側は見えなかった。内側からだけでした。しょうがなし、写真で知るだけなんですが、それとレトロな雰囲気が、似ている。
日光の東照宮はもちろん有名観光地です。だが、この日光駅もなかなかのスポットですって。ほんと、いいですよ。
鳥取の「仁風閣」を少し思い起こすような階段です。
木造ですぞ。
これは改札口ならびに切符売り場です。
これは待合室。
こんなだからか、日本人より外国の人の方が多いかったと思う。
二階に上がると、昔の駅の写真が飾ってありました。いよいよこれは「門司港駅」ではないかと、そんな感じです。
そういえばこの「日光駅」も「門司港駅」も終点の駅です。どうも端っこに昔の良いものが残るようです。
日本もアジアの端っこだから正倉院にかっての到来物が残っているわけです。
窓から見える建物はホテルですが、我々が宿泊してるホテルの本店です。我々のものは二番館です。
こんなんでブログを書いていると、普段は思わぬことをふっと考えたりすることがあります。
例えば「日光」という名前。
ごっつい名前とは思いませんか?
「日」、これって太陽だと思うんですが、その「光」なんですかねぇ。仏教的にいうと大日如来のその光があるところ、という意味になるんじゃないかな。すごい地名ですよ。
なんか「空」と「海」で「空海」。「日」の「本」で「日本」と並ぶんじゃないかなぁ。
どうだろう?
で、駅ですが、二階は使ってないらしい。
掃除は行き届いています。
下に降りて、これがみどりの窓口。切符も日光駅の姿をすかしにして発行すればいいんじゃないかと思います。
燕の巣もある。
そのためのポスターもある。だのにそれが貼ってある木製の案内に硬いもので落書きをしているバカ者がいる。名前を彫り付けているが、バカですねぇ。
ほら、いい雰囲気ですよ。この駅は。
扉のある待合室の前の、扉のない待合室の椅子にしばらく腰かけていたんです。
外国の人が多いです。「東部日光駅」には日本人が多いが、こちらの「JR日光駅」には外国人が非常に多いんです。
列車が来る前ごろには座っていたその人たちは改札の前に並び、ホームへ出ていきますが、列車が着くと、今度は別な到着客が入ってくるんです。
歳をとった人、若い人、一人で来る人、グループ、カップル。様々です。なかにはプロポーションのいい女性もみえる。
そんな光景をみてるんだけどけっこう飽きない。
さらにはすぐ近くでフランス語も聞こえてきた。こんな山奥でえらいインターナショナルの地域ですよ。駅員の人もそれなりに喋っていました。
そういう空気ななかでコーヒーを飲みながら休んでた。
すぐ後ろに座っていた我々より歳は若いかな。女将より太り気味のフランス語の女性が急に立ち上がりつつ「プリーズ、プリーズ」と英語でいうんです。
なんのことはない、飲料水のペットボトルの蓋が我々の椅子の下に落ちてしまったので、拾いたい。おねがいします。の「プリーズ」だったんです。
それに気がついた女将は、それを拾い上げて、笑顔でどうぞと、その女性にわたしたんですが、フランスの女性も笑い顔で喜んでた。
これは駅長室。駐車場に面してた。
チェックインの時間も過ぎたろうから、これでとりあえずホテルへ帰ってしばらく本格休憩です。
夕方になって、夕飯を食べようと、冷たくてキュンと来る生ビールを思い浮かべながら外に出たんです。
私は出来るなら、地元の人が利用する食べ物屋がいいと思ってた。女将はそうでもないらしい。で、表通りに出ると、昼に開いていた食べ物屋さんはもう閉まってる。観光客相手だから閉店がはやいみたいですねぇ。
略図に会った地元の食べ物屋も行ってみればない。
またちょっと歩きましたよ。この杉並木には歩道がないので、車道を歩きました。昔はこの両側の杉に挟まれて大名たち人間が通ったに違いない。いまは車が通る。
で、仕方がないので宿の近くのスーパーへ行ったんです。
そこでカゴに私が入れると、そんなに食べれんで!と文句が出る。女将が入れるとそんなもんいけりゃあへんわい。と今度はこちらがクレームをつける。なんともあほですわい。どれも3割とか5割とか割引のシールが貼ってあるものだのにねぇ。疲れているんですよ。
まぁ、それでもサッポロ黒ラベルのビールを買って、宿に帰り口少なく食べました。
疲れてくると、気がつかず余裕がなくなってくるようです。
この日の歩数は15,000歩を超えていました。