いやあ、腰だるい。
ダルゴッシ・セナダールですよ。
歳ですねぇ。
そうそうOBのUさんが来店。いいですねぇ、クラブっちゅうもんは。
さてもなかさんがなにやら考えてます。
もなかです。
なんかよくわかりません。でも思うのです。
もなかは親の顔もしらない、父親なんかまったく浮かびそうに無い。
お母さんは?そう顔は覚えてないけど暖かかったような記憶があるんです。
そう、ちょうど女将さんの布団にもぐりこんで寝ているような、そんな感じがしてます。
それで、なんかおなじ屋根の下で女将さんや大将や、ちいばあちゃんと暮していて、私は違っていると思うのです。
食事の時には同じようにテーブルに向かって座っていますが、別扱いなんです。
それどころか、暑い頃、ゴキブリを見かけると身体が勝手に動いてしまうのです。
捕まえちゃいます。食べませんけどね。
柱があれば爪をたててみたくなるし、ガンダムの人形もばらばらにしてリビングの床の上で追っかけまわします。
楽しいですよ、これ。
でもこの家の誰もこんなことしません。
それで女将さんに相談したんです。
もなかはなんなんでしょう?これでいいのかって。
しばらく女将さんは黙って考えていましたが、一言
「うん、もなか!ええだ!あんたはこれでええだ!あんたはあんただけ、これでええだが!」
なにかこれを聞いたとき、身体がスーと軽くなりました。
相談してよかったと思いました。
もなかはもなかなんですよね。