上生の菓子ですが、かなり長い間、正月といえば、
「これと、これ。」と定番化してました。
ところが今年は違う。
何ゆえか、いままでのままではいかん。
脳を歳とらしてはいかんぞ。
工夫、発展、創造が大切だ!
こう思ったのです。
これまでの「ウチのは地味なだが。」との女将の言葉に反発もしたかもしれません。脳が。
で、松竹梅。
松。
まあ、これは定番に金箔を施しただけ。
たいしたことありませんよ。脳はまだしわが少ない。
金箔はすごいですよ。
なんにでもあっちゃう。
竹。
ここから変わってきたんです。しわが増えてきた。
鹿の子。
これまでより笹を小さくして、なんと紅い羽子板!
そして、金箔。
一般受けするデザインですよ。
けっこう派手!
梅。
初梅です。
うぐいすを乗せました。そしてまたもや金箔。
この梅はもともと完成度が高く、これに、どう、工夫をするのか?と、、、、やってみた。
こりゃあ、素人受けするで!と、思う。
おまけにもうひとつは、辰。
辰年です。
これには金箔やめました。
辰が金に負けたらいけんがな。とやめました。
あ、でも工夫があるんです。
白のぼかしですが、あとづけのぼかしです。
なんか、雲みたいにも見えるんです。
まあ、どれもこれも、人によっては一口でぱくりと食べる人もあるんで、
そんな様子をみると作り手の職人としては、えらくがっかりしますわね。