料理菓子なるものをご存知でしょうか?
五十年ほど以前でしょうか?
鳥取県東部から兵庫県北部にかけてお祝い、葬儀の時に使われたお菓子です。
最初は落雁、次は練りきりとなり、婚礼の時など三つ重ねといって
鯛、三つ菓子、料理菓子と豪華に祝ったものです。
弊店の初代が発案したと聞いてます。
じっさい、元祖料理菓子の看板を覚えています。
今月一日のこと。
お得意様のY家のお父さんと娘さんが来店。
この娘さんの婚礼のお菓子 もさせていただきました。
女の子が出来たのです。
で、初節句。お菓子のご注文です。
少し迷われましたが、結論は
「かわいい料理菓子のような、お菓子ができんかなぁ?」
と、若い娘さんの言葉。
む~んんんんんんんん?料理菓子?嬉しいが、でも、どう造る?
現代の料理菓子!
頭の中ではグワーッと血が、ヘモグロビンが駆け巡ります。うーー?、、、、ふん!よし!
「はい!わかりました。やってみましょう!で、いつまでに?」
「三日の朝赤飯と一緒に配りたいから‥‥。」おとうさんの弁。
いっひっひっひっひです。
「明日までですねぇ。」 と私。
お父さんは優しい笑顔で、気の毒そうに、その表情が「そうだよ。」といっている。
これ、大変ですよ。 でも楽しいですよ。
出来たのが画像のものです。桐の箱に入れました。右の松竹梅は昔の鳥取の仏師が彫った木型を使ったもので、いい彫りです。
二日の夕方渡しました。
喜んでいただいたようです。
よかった!
そして、季節は変わり春三月。
桜餅の季節になりました。
弊店も造りますです。たおちゃんが、、、、、。
「つくれるか?」
「はい、やります。」
てな具合。
若者は成長してます。
歳よりはおいぼれていきます。
でも、がんばろうぜ。