メイさん、四代目が一緒に暮らす雄猫です。
四代目夫婦が鳥取を離れ留守だったので様子を見にいったのです。
どれくらいか、とてもとても久しぶりだと思います。
このメイさんはやはり捨て猫でした。
たぶんそのときのトラウマでしょう。
知らない人が来るとかならず身をかくすんです。
しばらく様子をうかがって大丈夫となって初めて姿を現します。
四代目のうちへいくと、女将だけなら玄関に迎えにでるんですが、そこの私の足音がすると、玄関にはいません。
呼んでも姿を表さない。
悪い侵入者じゃないとわかると、どこからか出てきて、足に頭を摺り寄せてあまえるんです。
久しぶりに写真撮ってやろうと思ってるのに、なかなかこちらを向かない。
顔つきに似ずシャイなのかも知れません。
女将に抱かれてやっと写真を撮ることができました。
どうです?ええ顔してるでしょ。
雄ですよ!雄の顔。
たくましくて、雄々しくて、強い。
だが、実際はまったく反対の性格ですよ。
頭をなでると、こてが、「もなか」をなでたときとは全然ちがう。
感触が極めて大きいんです。
ガッシとたくましい雄の骨柄なんです。
だがしかし、それがビビリなんですよねぇ。
ま、人も猫も、自分のほかに守らねばならぬものがあるときに、きっと強くなるものなんでしょう。
それを愛というのでしょうか。