BCG注入法は膀胱がんの治療のひとつですが、一昨日6回目をしてきました。
それで終わりかと思ってた。
そう聞いてたんです。
ところがである。
カテーテルを入れて、BCGを入れながら、主治医が言うんです。
「痛み止めはありますか?」
「あと4錠ありますが、ぎりぎりですねぇ。(この日の分)」と、ワシ。
「あと2回あるから出しときましょう。はい、はいりましたよ。」と主治医。
「え、(注入は)8回ですか?6回じゃなかったんですか?6回と聞いてましたが。」
主治医はカルテを見に行って「6回から8回って書いとるけんなぁ。」
まぁ、結局8回なんです。
治さないけんしなぁ。
一昨日はこれで、BCGは終わりだと、副作用共々さよならだと気持ちも軽く病院へ行ったのですが、たちまち重たくなりました。
体重計ではわからぬ重さです。
で、2回目を何故特別扱いしてるかというと、これまでで一番副作用が強かったのです。
ちょっと書いておきましょう。
BCGというのはあの結核菌です。
どうも牛に結核菌を植え付けてそれを採取するんでしょうかねぇ。
ここまではネットにも書いてない。
牛の結核菌を弱くしたものだそうです。
牛、かわいそう。
ミルク採られて、肉を食べられ、結核菌迄植えられる。
ワシ丑年だが、もっと感謝せないけんわなぁ。
この結核菌を膀胱に入れるんですよ。
看護師さんは「はぁいベルト緩めて、パンツもずらして、はい、消毒しますねぇ。」てな調子。
で、主治医。
「管さしますよ~。薬入れますよ。はい、終わりました。」処置は早いんです。
これだけの為に1週間に1回病院へ通うわけです。8回!
その注入後、1時間。
待合所で座って時の過ぎるのをまさしく待つんです。
この間にBCGは膀胱の隅々まで行き渡ります。
そして、炎症を起こしてくるんです。
ま、1時間ではまだ大丈夫で、トイレで器へBCGを排尿して治療費払って帰宅となります。
それから1時間、1時間半後からですよ。
尿道の奥?というのか、痛いんです。焼けるよう。
小便したい?そうでもない?いや、とにかくトイレへ行って・・・
ろくに排尿はないんですよ。
チョロ・・、あぁ、出ない。あぁ、痛いがな。
少し時間がたてば飲んだ水分が効いてきて、ちょろちょろちょろとなるんですが、この時も痛い。
そりゃぁそうですよ、わざに膀胱内に炎症を起こさして、結核菌で癌細胞をやっつけよう、それを免疫細胞でさらにやっつけようとするんで、きついわけです。
2~3時間のうちに10回くらいトイレへ通います。
この痛みの一番ひどかったのが2回目の注入の時でした。
じっと椅子にも座っておれない。
仕方ないので、床の上を左へ行っては右へ帰り、何度も行ったり来たりです。
昔日和山の水族館で見た水槽の中のセイウチみたいですよ。
で、トイレへ何度も行くわけで、多く出ない尿が2回目の注入の時では赤ワインそっくりになったのです。
いやぁ、びっくりですよ。
さらに皮膚片も出た。
その後は収まって来るんですが、まぁ、次の日も痛みはあるんです。
赤ワインはその時のみで、あとの5回とも白ワインです。
さてたぶん我慢もあと2回です。
痛み止めも出してもらったし、我慢してBCGですよ。
かって結核になって入院したことがあったが、こんどは結核菌に助けられとるんで、これも縁というもんでしょうかねぇ。