鳥取駅まで4代目に送ってもらった。
この日も雨は降りそうになく、だが空は霞んで、あまり暑くはならないだろう。
駅のコンビニでお茶とおやつを少々買いました。
駅にはコロナの影響も薄れて、マスクしてる人、しない人と、少し賑やかそうな明るい雰囲気を感じます。
これからざっと120km、1時間20分ほどのミニ旅行です。
鳥取駅は、もちろん機械の、あの、「改札」もありますが、たいてい駅員さんが改札にいるんです。
これはいいですねぇ。
特に我々は安心します。
機械は喋らないから、切符が通らない時も“No!”は分るが、理由を言ってくれない。
不親切なんです。
無事改札を終えて二階2番ホームへ向かいます。
と、ホームに上がる前に、鳥取の“しゃんしゃん祭り”に使う傘のでっかいのがあって、写真を撮らにゃいけんがなぁ。
ホームでは久しぶりのまじかに響く列車のディーゼル、構内マイクの声、様々な喧騒が耳に伝わりいい気持ちです。
「スーパーはくと」の回送が止まってる。
近くで見るとけっこう錆びも浮いて、そりゃそうだわなぁ、もう、長い年月を走ってる。
我々と同じだで。
あれは4番線か?「あめつち」も見えます。
あの列車は09:00ちょうどに出発で、我々が乗る「スーパーおき3号」は09:08発車ということは、松江に先に着く我々が山陰本線の途中で追い抜くこととなるわけです。
どこで追い抜いたんだろう?気が付かなんだ。
で、「おき3号」の入線です。
特急の「まつかぜ」「いなば」そして「おき」のどれも同車体でこのカラーです。
まぁ、山陰本線を走るわけですが、今までに何度かこのブログに載せましたし、あまり、話題も、画像もありません。
紫陽花が咲いていたり、
大山は霞んでいたり、です。
画像は特急「やくも」ですねぇ。
山の中、伯備線を走って出雲市から岡山まで行きます。
ちょっとレトロかな。
松江に着くと神楽のラッピングカーが止まってた。
鳥取だと山陰ジオパークとなるんですねぇ。
載ってた特急「おき」は、さらに、新山口へと疾走します。
これまでと同じ松江駅の改札です。
改札の前にトイレに行きましたが、いつも思うのは、ここのトイレは4段だったかな、階段をあがらねばならない。なんでだろう?
これまでと違い40分かかる観光ループバスではなく、市中循環バスに乗りました。
これだと10分ほどで行けるんですよ。
すごいですねぇ、何度来ても島根県立美術館はとても立派です。
いい建築してますねぇ。
宍道湖のそばで、閉館時間が日没後30分だと・・・。
憎いじゃありませんか、粋ですねぇ。
そしてこの日は「森山大道写真展」を観に来たんです。
若いころ写真雑誌で何度もインパクトの強い作品を見たことがありますが、もう一つ、いや、もう九くらいわからなかった。
結論をいうと、この度もわからなかった。
説明を見ると、寺山修司と知り合ったり、荒木経惟、とか我々の若き頃によく名前を聞いた人たちが出てくるんで、なんかなぁ、と思う。
国際的な賞もたくさん獲って、いまも健在。
大したもんです。
ずっと、2時間弱観てたかなぁ、腰が痛くなって、いやはやいけません。
女将は元気そのものです。
昼ご飯にしなくてはならないんです。
だが、松江の店を知らない。
まぁ、駅に行けばなんかあるだろうと、循環バスで再度駅へ。
十割出雲そばですよ。
割子そば。
少々量が少なくて、後にパンも買ってしまった。
さて、帰りは14:44発の「あめつち」なんで、観光ループバスに一回り乗ろうかとしたものの、停留所に行くと出発の時間からして、駅に帰って来た時、列車発車に危うい。結局駅前の百貨店へ行きました。
あんまり見るものはなかった。
で、この百貨店は閉店の話も出てる。
鳥取も大丸がなくなったが、同じ山陰の街で、同様な問題を抱えているようです。
いやぁ、腰が、足が、痛い。
女将が言うんです。
「歩きたくなさそうだなぁ。あそこに(駅の待合室)すわれるけぇ、行こうで。」
そこで座り込んでいると、また、女将。
「あんたぁ、歩きたくないだろう、わたしぃ、あっちを観てきてもええか?」
荷物を置いて見学に行きました。
やっぱり長生きしますよ、女性は元気です。
ホームの待合室。
14:25の「まつかぜ10号」が鳥取へ向かって出発しました。
我々は「あめつち」なんです。乗るのは。
「スーパーまつかぜ」であれば一時間半弱で鳥取まで走るものを、「あめつち」だと三時間弱かかるんです。
しかも、通常料金で一人あたり140円高いんです。
それでも「あめつち」だったんです。
いや、だから、「あめつち」なんですよ。
そして、その列車は出雲から帰ってきました。
我々の前に入線です。
これは、これは・・・これは・・・・きれいだが!
グリーン車です。
窓に向いた席を予約していました。
列車のすその部分、デザインの原画でしょう。
これもそう。
「特急やくも」何号かな?待ち合せました。
太平洋戦争のころの日本機のイメージがする。
これは御来屋駅だったかな、山陰で一番古い駅舎だそうな。
なんせ、山陰本線は単線なんです。ですから、下りの列車が来れば、しょっちゅう待ち合わせをせにゃならん。
そのたんびに窓から見える、たとえば木造の駅舎の柱も見にゃならんのです。
その構造を眺め勉強になりました。
そんなとき、女将が言った。
「あんたぁ、目が赤いで!!」
右目が赤く充血してたんです。
どうも強烈な森山大道さんの作品にやられたのではと思います。
ま、それでも命は無事に鳥取へ着いて、タクシーで帰って来たのですが、またまた、タクシーの運転手がホテイ堂を知らない。
なんということだ!