「あの戦争と日本人」著者は半藤一利さん。テレビでも歴史番組に解説者としてよく見た人ですよ。
で、あの戦争とは太平洋戦争または大東亜戦争のことです。まぁ読んでみてください。私らの知らぬことがたくさん書いてある。
そのなかでちょっと面白いことを拾い上げると、歴史が変わるときには四文字熟語が、筆者はさらに四文字七音といいますが、七音ではないのがけっこうあるので、ここでは四文字熟語とだけしておきます。
これが歴史の変換点にはよく登場すると云ってます。
「政権交代」なんてのはそのまんま。さらに近くは「郵政改革」古くは「尊王攘夷」「尊王討幕」「公武合体」「大政奉還」「王政復古」明治になると「王政一新」「文明開化」「万機公論」「版籍奉還」「廃藩置県」「国民皆兵」「自由民権」「富国強兵」「臥薪嘗胆」これどう思います。
これが昭和になると「天孫降臨」。これは焼酎の名前になっていたかな。「万世一系」「挙国一致」「祭政一致」とあって、聞きなれぬのもある。「天壌無窮」、これは天地極まりなし。永遠に続く大国家だそうな。
そして昭和二十年前ごろを舞台にしたドラマをみて耳にしたのが「鬼畜米英」「七生報国」「八紘一宇」「一億玉砕」なんて熟語ですよ。
言葉自体はなんかかっこいいと思うんです。ところが言葉の裏にある実態は?
どうなんでしょうかねぇ。
さらに、なんともいえぬ事実があります。その一部。
太平洋戦争で亡くなった日本の戦闘員は陸軍が165万人。海軍が47万人だそうです。このうち広義の飢餓による死者の比率は70%だそうです。無茶苦茶です。飢餓ですよ。
まだあるで。
このうち海軍の海没者は18万人とのこと。だが、陸軍は?なんとこれも18万人とのこと。思うに輸送船でやられたんだろうと思うんです。
作戦のずさんさが感じられます。
でもって、軍の偉い人はそうそう死なない。責任もとらない。
まぁ、読んでみてください。
未だ日本は、あの戦争の反省をしてないんです。