なにがきっかけだったか?司馬遼太郎さんの文庫を読んだら次々とネットで買って読んでるんです。
いまは「歴史と視点」をよんでるわけですが、これが200円程度で手に入るとは有り難い。
でもこんなに安くていいのかなとも思うんです。
ちょうど昨日も行った農協の施設での野菜の値段のようです。
本を書くにも、野菜を作るのも、それ相応のエネルギーがこもっているわけで、なんかそれにしては安すぎるような気がするんです。
とは言え、ただ、高くなったら困るけどなぁ。
で、この本に作者が学徒出陣というのか大学途中で陸軍の兵隊となったんです。
そうだ、弊店の女将の父親もそうでした。
この義父は海軍の飛行機乗りでした。
幸いにもゼロ戦での特攻はやりませんでした。
紫電改に乗ってB29とも渡り合った、いま90余歳でグランドゴルフが楽しみな老人です。
作者シバリョウさんは戦車兵でした。
これがまた日本の戦車は57ミリの大砲を積んでいるのにソビエトの37ミリの砲が付いているBT戦車にこともなく負けるわけです。
要は八七式戦車かな?チハシャと言ったと思うんですが、防御する鋼板が薄くて弱いんです。
BT戦車の徹甲弾が防御版を簡単に貫いてしまう。
中はミンチになってしまう。
冗談じゃない。
一方大日本帝国の戦車の57ミリ砲を撃ってもその砲弾のスピードが遅くてはねかえされてしまうわけです。
昭和14年(1939)か?
ノモンハン事件でのことです。
日本帝国陸軍の兵たちは蹂躙されました。
だがこれは秘密にされたんです。
陸軍参謀本部が作戦立てたわけですが、どうも、きちんとしたものになってないわけです。
日露戦争とはまったく違う。
しかもその参謀が責任を一切問われていないんです。
アホ揃い。それが日本だった。
作者の意図にあわせばアホの集まりが世の中牛耳って、出世するにはそれに準じてアホにならねばならなかった、ようです。
たくさんの兵が、民間人が死にました。
いつもしわ寄せは弱い庶民のうえに乗っかってくるわけです。
だからこの時代選挙の一票は大切に投票せねばならないのです。
まどろっこしいとこもあるけどねぇ。
でもこの票を集めるほうは必死になっている、選挙の時だけは、、。
シバリョウさんの戦車から少し離れてしまいました。
明日書きます。