なんでもが私情はさまずあるがままを受け入れてそこから出発せねばならないのです。
と、古今の偉い人は言っています。
たとえば、東京便がこちらへ離陸してきて、空港の網の柵とその上に機影、さらに太陽が輝く、これが理想の画像の一つなのです。
が、現場ではまったく違っていたんです。
柵の近くではもっと機影が大きいはずであったんです。
だが、その機影はとっくに考えたよりも高く飛んでいたのです。
大きな機影と丸く輝く太陽。
そしてその下には網の柵。
当然バックは青々とした澄んだ空。
いやはやとても違ってた。
そんなありようはあるはずがない。
単なる希望であったのです。
だから、だから別な構図を考える。