居士。
こじと読みますねぇ。
おもえば「智光院但譽信榮居士」というのが祖父の戒名でありました。
居士がついている。
父親も「清月院亮譽信明居士」とやはり居士がある。
で、なんといっても超有名なのが「利休居士」ですよ。
お茶の利休さんです。
秀吉と張り合った。
たいしたものですよ、わずか数ccのお茶で秀吉と張り合ったんです。
まぁ、その前提として信長のお茶の道具やらに権威をこめた力がありますが、陶器に石臼で引いた茶の葉と湯を入れてバシャバシャと泡立てることで、お茶をたてることによって、張り合った。
現在も伝わっているんです。
茶道です。
命を懸けるその茶碗の中のわずかの緑のお茶。
青汁ではありませんが、いや、最初に青汁を全国に売り出した人は命かけていたのかもしれない。
天下人の秀吉と白刃を踏む思いで渡り合い、結果大阪城も当時のものは無いし、聚楽第もない。
だが茶道は全国津々浦々に、いや、世界に残っているんです。
どういうことでしょう?
まあ、現在では時代とともに変わったところもあると思うけどなぁ。
でもすごいですよ。
刀や槍ではなく茶せんを細かく振って420年ですか?
あ、そうだ。居士だで。
居士というのは学徳のある在家のものが仏道を修業して相当な域に達した場合に使われる敬称とのことらしい。