秋といえば何の秋でしょうか?
食欲?これはあたりまえ。読書?まあ、これもそれなりにあたりまえ。ではなんでしょうか?
それは、温泉の秋なんです。
手前勝手ですが、窓を開けて涼しい風が入ってくる温泉。こんな気持ちいいことはそうそうありません。
旧い話になりますが、そう十日ほどたちます。先月の26日(日)でした。
久しぶりに温泉だ!とばかりに、湖山池のほとり、レーク大樹にいきました。駐車場まで。いままでみたことないほどの車の数。
「こらぁ、多いで。やめよう。鹿野いこう。山紫苑に行こう。」
と、鹿野町へやって来ました。駐車場に車も少ない。受付で千円、二人分支払って、‥‥少しの間‥。おつりをくれない‥、レシートが一枚手渡されました。以前よく行ってた頃は一人400円だったのが、今は500円になっていたのです。
でも、4階の浴場は貸切状態で、窓を開けてあり、涼しい秋風とともに温泉を楽しみました。とても気持ちいいです。
帰りにいつも気に掛かっていたのですが、亀井茲矩の墓所と書かれた道標が左側に建っています。行ってみました。
車をとめるところが無い。狭い道です。それでも本来道だが山へはいる道、誰も今通らんぞ、といったところへバックでとめました。石崖の草木がすぐそばへせまっています。ドアを開け、頭から出ると、なにかゾゾゾゾッといった頭に触れた感触。降りてから手をやるとイノコズチです。茎にしつこい種がならんでついているものです。せっかく洗った緑の黒髪に、、、ついたのです。それも、幼いときから通っている散髪屋さんから悪気も無く言われた「上の部分が薄くなってきたなぁ。」の部分にです。
ゲッ。。。。。。。。。いやあな気分です。でも一つ一つ種をとりました。髪が抜けないように心配しながら丁寧にとったのです。女将は笑って見ているばかり。
とりながら、画像にある坂を登ろうと鳥居にさしかかったときです。こんどは大きなくもの巣。顔、胸。ややややや!やめてよ。温泉はいったところだで!口には出さず思いました。
そして、もう、その上へ行く気はなくなりました。
鳥居という結界からはいることができなかったのです。
これって、茲矩さんに来るなと嫌われているとしか考えられない。
あくる日かその次の日か、女将が言ってました。
「車のなかに蜘蛛が巣をはっとたで。でなぁ、蜘蛛が干からびとったわいな。」
茲矩蜘蛛というか、なにか怖いです。
いや、茲矩という人は石高はあまり多くはありませんが、とてもりっぱな人なんです。
昔本で読んだことがあるのです。でもひょっとして相性がよくないかもしれません。