弊店の横の通りをへだてて火伏神社があります。通称「ほうでんさん」。
きわめて小さな神社で、ここを通る人にても、おそらく目にもとまらぬと思います。
毎年の6月の最初の土、日曜日にささやかな祭りが開かれます。
地元の寿町一区、二区が世話をしているのです。
祭神はヒノカグツチノカミ。
輝く火の神といった意味らしい。
ついでにカグとはかぐやひめにも通じるカグなのです。
さらについでに、この神を産んだことによりその母の神イザナミは股間にやけどを負い、これが原因で亡くなるのです。これに怒った配偶者のイザナギはこの息子を剣をもって殺してしまうんですよ。
これって、ドメスティックバイオレンスじゃぁありませんか。
いくらイザナギがイザナミを愛していたとはいえども、なんと短絡的というか、馬鹿ですよ。
そして、その剣からしたたる血から、さらにまた神が生まれるという、、、、、、、、わからん!これは。無性生殖?
この日本の国を有性で生んでおきながら、なんでだ?
さて、火伏神社の毎年の祭り。
町内には8班があるのですが、それなりに班長、また町内の副会長になると、この祭りの準備をせねばなりません。
土曜日の昼から掃除、夕方になれば集まっての神事。
日曜日には朝から神事で昼前に片付けと、休みがつぶれてしまう。
その他では子供がちょうちんを持って町内を回るので、そのちょうちんの準備と片付け。
一緒にまわる役員も必要です。
その他もろもろ。めんどくさいんです。
‥‥‥と、思ってた。
‥‥去年までは。
外孫までが集まり、毎年あるこのささやかな祭り。
これって平和?あたりまえの日々?ふるさと?そう、ドラマティックなこの寿町の出来事かな、と思ったりしました。
もし、戦場にでていたら、また、ずっと外国で暮らしてたら、ふるさとがなくなってしまったら、そんなことになっていたら、いくらでも世話をしたのにと思うのではないかなと思います。後の後悔先に立たず。です。
そうです。こんなことさえ出来ぬ岩手、宮城、福島の人々を思うにつけ考えてしまいます。
こんな小さな神社でのこと、どうも、幸せのことなんだと思ったんですよ。
歳かなぁ。
今日町内会長の奥さんが寿公園にできた夏みかんを数個もってきてくれました。
数日前会長に寿公園夏みかんピールを少々差し上げたんですよ。
ふだん寿公園を面倒見てる人なのでうれしかったみたいです。
そしたら、「またもってくるけぇ」との言葉でしたが、今日もってきていただきました。
ありがたいです。
でも、けっこう熟していて酸味があるかどうか疑問ではあります。
そのとき奥さんにはまだラベルの出来てない「寿公園夏みかんマーマレード」一瓶を差し上げました。
いやいや、このマーマレードは弊店の女将が実家へ適当な瓶へ入れて持っていったら、女将の元(母)が「うまい、うまい」とただぐちで食べてたそうで、結局その配偶者(父親)に「柑橘類はきついだけェ。」と、とりあげられたそうです。「寿公園夏みかんピール」も配偶者からみると同罪で、うますぎるんです‥‥ょ。
販売するには少なすぎる量ですが、まあ、それなりにやってみる。
それに、このジュースはそれなりの量があるので、これからの季節には「寿公園夏みかんゼリー」として販売します。
寿町の住人は10%引きです。
まだ、ラベル作ってないけどねェ‥‥‥。