津和野は予定以上に回を重ねすぎて飽きた人もあるに違いない。と、思うんです。
さらに別な日、せっかくの鳥たちを撮ったのに、画像が古くなってはブログに載せても興味も枯れてしまいますので、今日は「津和野」は箸休みというか、ちょっと休憩です。
たしか去年も載せたと思うんですが、白鳥です。
この季節、三度目の訪問でやっと出会いました。
津和野とは関係あるんです。この池は。
いや、池とはいうものの夏は田んぼなんです。
秋は稲穂が黄金色に輝きます。
それが山陰本線の列車から見ることができるんです。
ここは初代亀井家の玆矩さんが池であったところを田んぼに作り変えたんです。
まぁ、低湿地です。
この亀井家がいつだったかおぼえてないけど津和野へ移封されたんですよ。
この因幡のころから教育熱心というか、好奇心をもった人、家、だったらしく、たとえば朱印貿易もしてたし、朝鮮征伐の時には九州から海士を連れてきて、港を開き海士漁を初めて現在まだあると思う。
どうも子孫もこの流れをくんで、森鴎外、西周なんて明治の傑物を生み出したようです。
ま、しかし、ここは因幡の観光地ではない静かな田んぼ池です。
白鳥と鴨が渡って来て冬の間餌を求めます。
この画像の白鳥はまだ大人になってない。羽がまだぜんぶ白くなってない。
なんかまだ新米といった風情です。
たぶんシベリアへ渡るのだろうけど、試練だで。
でも果敢に挑戦するんですよねぇ。
ええかげんな我々の傲慢さを問われているような、そんな気がします。
ここには「おいり」に使う生姜を買いに来たんです。
村の人たちに可愛がられているんでしょう、近くを通っているのに警戒してない。
こんなのいいよね。
で、思ったんです。
なんで白鳥ばかり注目されるのか?
我々夫婦も白鳥ばかり注目してたんです。
でも鴨も同じ苦労をしてるんじゃないか?
我々自身白鳥じゃなかろう、鴨にも及ばない。
浅い価値観のマスコミに負けてたんじゃないかな。
ここの村の人たちは、鴨もいる、白鳥も来た。
そんな当たり前の世界に住んでいるんでしょうか。
こともなげに、「鶴も来てたこともあったで。ほんに、コウノトリも来とったゎ。」と、言っていました。