先月の18日(日)のことです。
夜どこの局か高倉健さんの番組をやってた。
と、これが檀一雄を訪ねる旅なんです。
ポルトガルに訪ねてた。
この画像の犬は「来る日 去る日」の表紙の写真の犬ですよ。
健さんは饒舌でした。
こんなにしゃべるなんて知らなかったです。
これまでのイメージとは違ってた。
檀一雄は檀ふみさんの父親です。
最初の奥さんは律子さんで、戦時中に結核で亡くなるんですが、「律子その愛・その死」でその関係が書かれています。
長男の太郎さんはその息子です。
そして二番目の奥さんはヨソ子さんです。
ふみさんのお母さんです。
その上に次男の次郎さんがあったと思います。
障害児だったと思います。
檀一雄さんとのきっかけは新聞の対談記事でした。
檀一雄と相手は覚えてないんですが、強く檀一雄という人が記憶に残り、ちょうどそのころ「来る日 去る日」が出版されたんです。
これは、なんというか、こう、どういえばいいのか、霧のようなものを払ってくれるような、とにかく影響を受けたんです。
で、逢ってみたくなったんです。
ある日新聞に小さく坂口安吾の何回忌だったか、新宿の紀伊国屋ホールで集まりがあるとのことで、そこに檀一雄がやってくるとのことで行ったんですよ。
強い思いでした。
いろいろ問い合わせて切符を手に入れようとしました。
ここは話せば永くなるのではしょります。
で、前から三番目の席で檀一雄の講演の姿を目にし、聞きました。
早口の人だった。
その後パーティーがあるとのことで、話もできるぞと期待してたんですが、本人は帰っちゃってた。
だもんでぽけっとに缶ビールなんかを詰めてその会場を後にしました。
この画像がヨソ子さん。
借金がたくさんあって檀一雄はポルトガルへ逃げるんですが、それを追ってポルトガルへ行っちゃう、そんな女性でした。
そうなぁ、私に四十数年前の、紀伊国屋の社長に直訴するあんな衝動が今あるかというと、全くないとはいえないが、量的にはないななぁ。
その衝動の元の答えは出てないのになぁ。
テレビ見てて、思わずシャッターを押し続けました。