むかし、むかいのお話です。
そう44年ほどいぜんになりましょうか。
団塊の世代にしか分らないかも、いや、分らないでしょう。
大阪にいるころ日本橋の電気街に行って安価なラジオをかってきました。
真空管ラジオです。いまでも部屋へ置いています。
このラジオで聞いていたものの中で印象に残っているのがジェットストリームです。
日本航空の提供でした。
海外へ行くというのが夢といいますか、なにか希望へ通ずるような時代でした。
Mr. LonelyのBGMが流れ、you tubeで知るのですがナレーションが城達也。
かっこいいんですよ。これが‥‥‥
遠い地平線が消えて
ふかぶかとした夜の闇に心を休めるとき
はるか雲海の上を音もなく流れさる気流は
たゆみない宇宙の営みを告げています。
満天の星をいただくはてしない光の海を
ゆたかに流れゆく風に心を開けば
きらめく正座のものがたりも聞こえてくる
夜の静寂(しじま)のなんと饒舌なことでしょう
光と影の境に消えていったはるかな地平線も
瞼に浮かんでまいります。
なんてね。
いまの若い人、息子たちの世代は海外などあたりまえの時代です。
我々は四国も九州も海外だなんて言っていましたが、ばかみたいですねぇ。