まぁ、たいしたもの作ってないけど、それでもなまものは作っておかないと、と、思って頑張ってる。なんせあてにしているお客さんがあるみたいで、売れるともなしに在庫がなくなっているんです。もう一ついっておくと、鳥取値段でなまものは利益にはならない。手間ばかりかかるんです。でも、これって基礎でもあるし、最高のものでもあるんです。だからなくてはならない。
蛍を表しています。きんとんです。あ、きんとんとは、基本的に餡に寒天を入れて少し水分を多くした餡なんですが、練り切りの餡だろうと「きんとん通し」を通せばきんとんになっちゃうみたいです。
そして「清流」です。鮎が題材ですよ。錦玉で水を表し、大納言の蜜漬けで岩をあらわすという、和菓子の象徴的な表現です。
和菓子ってほんとは、というより、いや、これってごっついもんなんですよ。だが一般の人はあってもあたりまえ、あっても中身はよう知らん。といいうのが現実です。
ま、おそらく外国からその良さが認められるんじゃないかと思います。そして次に日本人が気づくんじゃないでしょうか。
かって明治時代の初期に「和」のものは認められず、外国から認められ、そのことで日本人も気づいたという経緯があります。これと同じようになるんじゃないかと、そんな気がします。