さて、日が変わって10日の日曜日です。
この二週間ほどでしょうか、車が増えました。
コロナから気持ちだけでも解放されてきたものなのでしょうか。
で、「今、日本人に知ってもらいたいこと」です。
金子兜太、半藤一利と本に大きく名前が書いてあるんですが、このお二人は著者ではないんです。
金子氏が91歳、半藤氏が81歳で、お二人の対談をまとめたものです。
昭和の時代を語ったといってもいい本です。
金子氏はトラック島へ派遣され、そこでは芋ばかり作ってた。
だが、軍関係者は多く餓死しました。
戦後は日本銀行へ勤めながら俳句を作ってたという、決して権力とかカネとかはあまり縁がない人です。
亡くなられたのが2018年だったか、98歳でした。
半藤氏は文芸春秋社に努めて、専務までなった人ですが、テレビでは昭和の事に関してはよくその話を聞かされたものです。
司馬遼太郎、松本清張なんていうどえらい作家の担当だったそうです。
そういえば司馬遼太郎はノモンハンのことは俺書いたら気がふれて死んでしまう、と言って結局書かなかったのですが、この半藤さんが「「ノモンハンの夏」という題名で、書いておられます。
この本は山本七平賞を受賞しています。
山本七平さんも戦争当時、フィリピンのルソン島へ派遣されていましたよ。
金子さんとは二つほど年が違うものの、南方で同じような経験をした人です。
半藤さんは太平洋戦争の時はまだ十代で、東京大空襲で命拾いをしています。
そういえばもっと有名な話があるんです。
半藤さんの奥様は夏目漱石のお孫さんなんです。
やはり、文章とか、歌とか、俳句に縁があるんでしょう。
そして亡くなられたのが今年の一月でした。
もっと生きててテレビ等で生の言葉を聞かせてもらいたかったですよ。
この二人のお年寄りが、それも元気な気力十分なお二人が話をするんで、おもしろいですよ。
なにか、こう、大先輩の話というのか、何だか知らないが、おもしろい。
参考になるとかの話ではありません。
こう、ああ、そうなんか。
といった、私とは違う人の話なのに、自分のことのような感じの話しなんですよ。
気が向けばブックオフかアマゾンで買って読んでみてください。
それで、なんていうか、このブログどう締めくくればいいのか。
お二人とも俳句を作られるんで、この本にもたくさんの俳句が載ってます。
だが、そのなかでも、最後に三句ずつ選ぶとすればどれを選ぶかとの問いにこれをと選んだものがあるんです。
それを載せます。
本に載ってる順番で、半藤さんが選んだものです。
菫ほどな小さき人に生まれたし 夏目漱石
世の中は地獄の上の花見かな 一茶
平家なり太平記には月も見ず 宝井其角
この三句です。
そして金子兜太さんの選んだ三句です。
十ばかり屁を棄てに出る夜永哉(よながかな) 一茶
長寿の母うんこのように我を産みぬ 金子兜太
よく眠る夢の枯野が青むまで 芭蕉
です。
で、次に私が詠んだもので、、、、、、、、、、と、書くつもりだったんですが、あまりにも人生がこもってないものなので、さすがに遠慮してここで本日のブログは終わりと致します。