「御伽噺」のことですが、これ、なんなのか。
調べなくてもいいのに、調べたんですよ。
すると、「伽(つれずれをなぐさめること)」をするときにする話。または子供相手にする童話、話だそうな。
そういえば時代小説に武将の傍にお伽集というのがいて、話し相手になったりするなんらかの能力のある人たちがいました。
で、子供相手であれば「童話」なんて言い方もありますねぇ。
さらにちょっと違うけども「民話」なんてことばもあります。
で、けっこう訳のわからない話が多いのではないかと思うんです。
(あ、画像は先回からの旧美嘆の水道施設です。)
先日イギリスの御伽噺というのか、民話というのかよくわからないが短い物語を読みました。
だが、読んだ後に、どう解釈していいのかまったくわからない。
そんな物語です。
イギリスのAというある田舎町に小さな商売をしている主人とその妻、そして子供、大きな犬一匹が暮らしていました。
お金は少ないものの幸せな家族でした。
家の前には大きなクルミの木があったそうな。
ある日この主人は夢を見たのです。
ロンドンブリッジへ行ってそこでたたずんでいると、とてもいい話が聞けるとの夢でした。
この夢でこの主人はロンドンへ行く気になりました。
だが、奥さんは言ったのです。
「あんたぁなぁ、ロンドンは遠いで、お金もないから何日も外に寝にゃぁいけんだで。やめときんさいな。」
これで行く気はなくなった。
だが、また、何度も同じ夢を見たんですねぇ。
主人はロンドンブリッジへ行く気になりました。
妻に行くことを告げて、犬と一緒に旅立ったのです。
数日かかりロンドンブリッジへ着いたのです。
そこは商店が立ち並び、にぎやかなところでした。
一日目には何もなく過ぎて、二日目も同じ。
三日目に、ある商店の人が話しかけてきたんです。
「なにしようられるですだいな?昨日もここにいたでしょうが。」
で、主人は夢を見てロンドンブリッジへ来たと告げました。
すると、その人は
「夢ぐらいワシだって見るわいな。たとえば、なんども見た夢にこんなんがある。」
こう言って、話してくれたのが、イギリスのどこか田舎にAという村があって、そこに大きなクルミの木が庭に植えられている小さな家がある。
そのクルミの木の根元を掘ると宝物が出てくるという夢だそうで、ただ、Aという村がどこにあるのかわからんし、夢は夢にすぎん。
そんなものを当てにするより、コツコツと働いた方がええで、とのその人の言葉でした。
主人は、これこそが夢に見たいい話だとばかりに急いで家に帰り、クルミの根元を掘ったそうな。
すると宝物が出てきたそうです。
それで、主人はそれを売って、だが、自分たちだけにはお金を使わずに、村に新しい教会を建てたりして喜ばれました。
この主人が亡くなった時、村人は銅像を作ってこの主人をいつくしんだそうです。
終わり。
どこか多少違ってるかもしれないけど、こんな話なんです。
なんでこんな話が残っているのかようわからん。
「ふ~ん、そうなのか」、これで終わりですよ。
この話に合うのかどうか知らないが、養老孟子さんが言ってたんですが、人生は80%かな、90%以上かな?偶然でできてるとのことです。
ということはおばあさんが川へ洗濯へ行って、川の上流から大きな桃が流れて来たのも偶然なのだ。
その桃を割ると元気な子供が出てきた。
そして桃太郎と名付けて、この子が大きくなって、犬、猿、雉とかを家来にして鬼ヶ島へ鬼を退治に行ったそうな。
そんな島があるわけないし、さらには、浦島太郎の玉手箱もありはしない。
御伽噺とは、民話とは、訳がわからん。