河原町に配達の後、写真展の案内状をOさんに持っていくかと、そうだ、O酒店にも約束してた。
温泉ではないが、行くことにした。
はは、本に挟んでたはずが、二枚しかなかった。
いや、Tさんにも渡してくれるよう頼んだんだ。Oさんに。
Oさん、もし鳥取の街へ来ることがあれば案内状を渡します。
いや、案内状もらってもなんにもならんわなぁ。
この日９日は鳥取県知事、県会議員選挙の投票日だったんです。
道中の途中にあった立候補者の看板です。
今回は「なんだって？」ということが、珍事があるんです。
まず県議に元鳥取市長が立候補してたんです。
補欠であがって参院議員にも短い期間席があったこともあります。
鳥取人に人気はなかった。
え？県議会に立候補してる！とおどろきでした。
それにもう一つ、同じく県議に立候補してる一人に県知事と同姓同名の人がいるんです。
しかも、ポスターに顔写真がないし、この山の掲示板には張ってもいない。
なんかなぁ、へんだで。
県議の立候補者は１３人で当選するのは１２人。
何とも低調な選挙です。
結果は元市長が落ちた。
そして知事と同姓同名が当選。
先回の選挙では、確か市議会の連中が数人県議へ立候補して、落選者も複数いたように覚えているが、どうだったか。
ま、とにかく変な選挙であった。
今日の新聞に、知事の言葉として、「これからは誤選のないことを考えなければいけない。」と載っていた。
話はもとにもどって、鹿野町。
Oさんに連絡して待ち合わせるその間に、なんと、草むらにトノサマガエルが姿を見せていた。
まだいた。
アマガエルだで。
田舎には「命」がすぐ近くにいるのが楽しい。
街ではすぐ近くにいるのは、蚊とかゴキブリくらいではなかろうか。
天気もいいし、女将はいつもの植物採取を始めた。
一方私は小便がしたくなり、ちょうど姿を見せたOさんに「小便がしたい。」というと、「どこでもすりゃぁええで。」との弁。
だが、そうもいかず、「牛小屋」へ行くことにした。
以前いろんな人が集まってた建物だ。
そこにはトイレもある。
だが、そこに着いた時、Oさんは、ドアをはいらずに「どこでも好きなところですりゃぁええで。オラもこのへんで適当にしとるだけ。」
田舎はいい。
適当に雑草の上へ振りまいた。
その後久しぶりに牛小屋の中へ入り、Oさん、女将、ワシの三人でコーヒー飲みながらしばらく話してた。
永く会わないでいる人の消息も聞いた。
さらには、この牛小屋の中にはたくさんの飛行機やら、船、車、その他があるんです。
すごいで。
だが、それは次の機会迄、つづく、といたしましょう。