今日老舗旅館こぜにやさんへ配達したものです。
依頼主は、知り合いのNさんとYさん。
以前から弊店は別々に知っていたのですが、あるとき二人が店に来て
「結婚します。」とのこと。
「え~~~ぇ!?」でした。
で二人の共通の知ってるところが弊店とのことで、来店のはこび。
最初は、あまり金額はかけなくていいとのことでした。
千円ちょっとの予算です。
桐箱ではなく、少し贅沢な紙箱ですますことになり、中に入れるお菓子も手のこんだものはやめました。
それでも、右下には浮島生地に松梅そして鳥取をあらわす白兎。
左上錦玉には松竹梅の笹。つまり竹を配しました。
小さくてもめでたさいっぱい。
寿んでいます。
これですすんでいたんです。
紙箱も用意できた。
掛紙も決まってる。
お菓子も一部準備できた。
と?15日新郎が来店。
「あのーー、もう少しグレードアップできないでしょうか?」
と店から声が聞こえる。
「できません。無理です。」
はっきりとことわる女将。
聞けば新婦のお父さんが、どうも、「高ぁとってもええだけぇ、もうちょっとええもんをしてやりたいわいや。」と言われたようです。
もう日にちがない。
で、女将のアイディア。
あの「逢いましたね」です。
「ちょうどええと思うだが。」というものの、どう形を仕上げるか?
サービス箱にしました。
敷紙に高級感がでるように和紙二枚を使い、これをさらに和紙で包みオリジナルの「寿」シールで止める。
これで二つ出来てグレードアップ。
だが一つにまとめにゃならん。
やはり因州和紙かな、と、だいたいきまるのですが、これを風呂敷にして、包んでみたがもう一つ。
結果、この紐でくくったらと、紅白のもので新郎新婦の二人がとけないようにとまむすびでくくり、仕上げました。
さて、どんなもんでしょう?
気にいってもらえるでしょうか。