一月は行く、二月は逃げる。三月は去る。と、語呂合わせですが昔より言われています。
若い時はまるで気にしてなかった言葉です。
ところが、どうだ。
歳とりゃよおく感じてます。わかります。体感。
なんかもうすぐ盆が来そうです。
去ってしまうというこの三月の十日の土曜日でした。
弊店の月に一度の連休の日ですが、人気のない朝七時前に夫婦二人して鳥取駅へ急いでいました。
これが久しぶりに歩くと、やっと六本交差のロータリーかと、太平線だ、駅が見えてきたと、けっこう息が切れる。
唯一の百貨店、大丸を右に見て駅前の地下通路へ。階段下りて、また上がるんかいと思いながら、
目指すは7:23発の智頭行き列車です。
駅に着いて時計を見るとあと七分ほど。
急いでいるのに、それでも少しは安くなるかと往復切符を買うべく二人分2,280円。ぜんぜん安くなってない。まあ、女将が払いますからいいけど。
急ぎ改札を出てすぐに階段を上がります。さらにもうひとつの階段を上がる。
と、もう3番線にはオレンジ色の列車が止まっていました。
急ぎ列車に乗ると中は暖かく、なんと高校生がかなり乗ってる。土曜日なのに。クラブか。
車内を見渡して一人のおばさんが座って三人分あいてるところへ座りました。
で、因美線7:23発の各駅停車智頭行きはエンジンとレールの音を響かせながら動きはじめたのです。
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さて、このことの始まりは、毎日開くパソコンのページに載ってた地域のニュース。
智頭鉄道乗りほうだい一日1,000円とある。
「おい、こんなの好きだろう。」と女将へ知らせたら、「行こう。行く。」と即答でした。
乗りほうだいのその計画は女将の担当です。私は時刻表をプリントアウトしたり、言われたままに各駅近くのめぼしい観光物件をさがしてまたプリントアウトするだけですよ。
その女将のミッションは朝7:23のJR因美線で出発して8:10に智頭着。そこで乗りほうだいの切符を買って、智頭鉄道へ乗り換え。
8:26発智頭鉄道の列車に乗って終点上郡が9:32着。片道二時間あまりのローカル線の旅です。まず終点まで行き、そこから帰りの 途中どこかに降りて面白いものを探そうとの皮算用です。ちょうど百貨店の一番上に上がってから徐々に各階を見ようとするのと同じです。もちろん逆コースも出来る。乗りほうだいですよ。
さて、朝の鳥取駅をゆっくりと動き出したJR各停列車です。
因美線は智頭までざっと32キロの距離で9駅目が終点智頭で45分程。
たくさんの高校生はケイタイ見てるか、両耳にイヤホーンつけて、たぶん音楽を聴いているかどちらかです。
友達どうしでしゃべっているのはわずかですよ。なんとも。
津ノ井、東郡家、を過ぎ郡家駅に着くとドバッと高校生たちは降りていきました。
ここで八頭高へかよう高校生たちは若桜線へ乗り換えて八頭高校前駅で降りるんです。
さて、あいた席へ移りわれわれ夫婦は水入らずです。
窓の外は曇り空。
途中面白い名前の駅があります。
郡家もそうですよ。これは「こうげ」と読みます。いや「こおげ」かな。
国英(くにふさ)、鷹狩、用瀬(もちがせ)なんかおもしろい。
それぞれに謂れがあるんでしょうね。
で、画像は因幡社(いなばやしろ)です。
我々夫婦にとっては少し懐かしい駅名です。
すみませんが、ちょっとここできらなくてはなりません。
もちろん「つづく」です。