アントワープです。
地図見てもこのようには載ってない。英語読み、当たり前でベルギー、オランダ読み、フランス読みといろいろある。
われわれはフランダースのように英語だわい。いや日本語だわい。
「フランダースの犬」は明治の頃に日本へ伝えられたようで、そのアニメはいまだに見られてる。
昨日にはワシと女将がyou tubeで見ていた。
我々がこの町へ行ったのもこの犬と少年が原因。
この町のノートルダム大聖堂でネロとパトラッシュが亡くなるんだけど、悲しさをふりかけにして、ふりかけだらけになった濃い味の悲しい物語です。作者はイギリス人だったかな。
ルーべンスの絵にあこがれるネロが最後にたどり着くのもここでした。
ところでここへ入ろうとしたとき、私の前を女将が、その前をおばあさんが、いや、まあ、我々も年寄りで女将も実際におばあさんですが、もっとおばあさんがドアを入ろうとして杖を落としたんです。もっとおばあさんだから体も自由に動かない。床にころがった杖をとるのも自由にならないんですよ。
この入り口、そんなに広くない、人一人が、そうなあ、日本的にいうと半間弱といった寸法かな。
そこに半分開いた戸も邪魔をする。
すかさず女将はおばあさんと重なるようにして杖を拾い上げ手渡したんです。
「ダンキュー、ダンキュー。」と感謝を絵に描いたようなありさまでした。
女将は日本語しかしゃべれないからダンキューに合わせて笑顔の顔をなんどもうなずくのみでした。
ネロとパトラッシュのまわりに女将のような村人がいたら冬の寒いときに二人とも(?)死ななくてすんだのにと思うんですがねぇ。
そしてまた女将が配偶者という隣人にももっとやさしくしたらば、さらに世界をを幸せに出来るのだがと残念に思うところです。
教会内に土産を売ってたんですが、なんと日本語版のフランダースの犬の絵葉書。
ローレライでもそうですが、歌なり、アニメなり、「ドラマ」物語は強いです。
たいてい町でいちばんでかい。
まあ、日本でも五重の塔なんかあるけど、ヨーロッパは石造りだから、なんかなぁ、もっとごつさを感じます。
続く。