司馬遼太郎さんの「この国のかたち」を呼んでるんですが、文庫本です。
開くと紙の1ページ外側三方が黄色くなっている、文庫本。
前の持ち主が読んで、ずっと本棚へしまってたんでしょう。
さて、この本読んでるとブログが書けない。
なんか、そうなぁ、作者のいうことが、すべてもっともだと、そんな感じになって、司馬色を塗りたくられて、なんにも出てこない。
簡単な文章で書いてあるのに。
まあ、でも、書くとすれば、富永仲基のことが阿弥陀さんのところで書いてあったりし、この富永さんのことで覚えてるのが、
「きてみれば 聞くよりひくし富士の山 釈迦や孔子も かくやあるらん」
と、おもしろい句を詠んだのを覚えてる。
なんと釈迦は救済などということはなにも言ってないとか、ましてや墓なんぞまったく考えてなかったとか、いやはや、ちょっとは知ってたが、あらためて、驚く次第。
そしておもしろく読んで、そうすると司馬色にておぼれてしまってるようだ。
もう一つあった。
分かりやすいのが。
江戸幕末時にオランダからポンペという医者が来たんです。
勝海舟がまなんだ海軍伝習所ですよ。
ポンペは松本良順たちに医学、化学、物理もか?、を教え、日本で最初の市民病院をつくったりした人ですが。
さらにこの人から上野彦馬と言う人が写真の科学的なことをならったんです。
この上野さんが日本の写真館の最初かな。
坂本龍馬の、あの手を懐に入れて少し体を傾けた写真もこの上野さんの弟子が撮ったものですよ。
そう、ポンペさんですが、この人、オランダのユトレヒトの大学で学んだそうですよ。
さらにベルギーのブルージュで生まれたとのことです。
これって、去年女将と旅したところではないですか。
ユトレヒトはとてもきれいな、落ち着く街でした。
職人として暮らしていけるなら住んでみたいと思った街です。
ブルージュは超有名な世界遺産の街。
古い家並みが残る街です。
ちょっと嬉しくなりました。