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これを書きながら鳥取は今日36℃になると言っていたがどうなのか。さらには孫二人が母親と三人で宿泊中なれば、ものすごく賑やかです。これが幸せというものか。我が家の飼い猫の「もなか」はあまり知らぬ、いわば外国人が同じ屋根の下にいるので、これは落ち着かない。

さて、7月11日の熊本だ。

熊本と云えば熊本城なんですが、地震で修復中のことでもあり、なんにも見ない。素通りなんです。だから鹿児島から少しは北東方向へ行ったものの、まぁ、北へあがりそこから長崎本線で西へ向かい長崎ということになります。400キロくらいだと思う。

くまもん、さらには熊本城に合わせているのだろうか?自販機も黒ですよ。

で、ここからは新幹線です。「さくら560号」に乗ります。15:35発で新鳥栖まで行きます。なぜ「みずほ」でないかというと、「ジパング俱楽部」というのに入ってるんです。で、まぁ、年寄り向きにJRの割り引きがあるんです。なんと3割引きです。これはおっきいですよ。だが、「みずほ」には割引がない。「のぞみ」にもない。さらには「はやて」にも効かない。これは割り引かないでも乗客がいるからなんでしょうねぇ。だから「さくら」とか「ひかり」に乗るわけです。今回は九州だから「さくら」となるわけです。

まぁ、早いですよ。翼のない飛行機ですって。静かです。安定してる。窓は小さい。景色はあまり見えない。車輪がレールを通して地面に接しているので安心です。ほんと。

新鳥栖から「かもめ」に乗り換えます。これってヨーロッパを走ってるものによく似てる。後で知ることですが、設計者の了解を得て製造したらしい。後日に小倉から乗る「きらめき」もそうらしい。デザインになんか楽しくなりますって!

このあたりも平野が広い。

さらには諫早の手前あたりだったろうか、干潟が広がっていた。干潮で漁船も腹を本来海底の地面につけて斜めっていました。いやぁ、テレビなんかでは見てたけど、この干満の差ってのはごっついで。

で、下りたのが長崎駅の手前、浦上駅でした。17:52です。

これは女将の企画で平和公園がこの近くなので、これからすぐに見学に行くという、最初の予定でしたが、いゃ、もうホテルがいい。エアコンが効いてゆっくりできるところがいい。それでここから路面電車です。これってどこまで乗っても120円なんです。庶民の足ですよ。それに路面電車ってのはなんかいいですよ。情緒がありますって。

次から四つ目に八千代町というのがあり、その次の停留所が長崎駅前でした。これを過ぎてしばらく乗ります。出島を眺めながらすぐに築町で下車です。ホテルはここから歩いてすぐのところにあります。かって稚内で泊ったときにこのホテルがよかったので、同じものを早めに決めてたんです。が、まぁ、稚内のそれほどではなかった。

部屋が12階。いろいろと見えるんです。

山の上まで住宅が建っている。噂通りです。これって買い物なんかでも自転車ではできないでなぁ。下りる時はいいけど、帰りののぼりになったら、だめだわ。

さらには長崎中華街がすぐ近くどころか、部屋から見えるんです。ちゃんぽんめんと、皿うどんをぜひとも食べなければならないのだ。

行ってみると、もっと規模の大きい通りだと思ってたが、そうじゃなかった。ましてや閉まってるところもあり、え?こんだけ?といった感じでした。

この通りを抜けると、孔子廟だろう(孔子廟ではなく、湊公園らしい。8月19日訂正)建物があった。で、引き返して、結局入り口にあった店へはいったんです。

注文は決まってる。だが、最初にトリアエズビールを注文し、さらには肴に春巻きを注文したんです。

いやぁ、このビールは口当たりが柔らかくて非常にうまかった。さらに春巻きもパキパキとしてうまい。ちゃんぽんめんも、皿うどんもおいしかったですよ。ほんと。ただパソコンなんかで見るちゃんぽんめんでは一番上にえびが乘ってるが、そしてこの店のウインドウの見本にはやはり乗ってたが、実際に目の前に来たものには乗ってなかった。この画像で確かめたがやはり乗ってない。乗ってたらもっとうまかったのだろうと思う。はは。

そして長崎の夜は更けてゆくのでした。

 

 

 

人吉へ着いたのが時刻表によると13:05だからこれよりざっと一時間前に、鹿児島湾を震源地とする地震があったのです。もっとも我々がきちんと知るのはこの夜宿をとった長崎でした。震度5強でした。そして鹿児島で泊ったホテルは鹿児島湾沿いで、けっこう震源地に近い。まぁ、震度5強は鳥取で味わいましたが、それは二階にいる時でした。だが泊まったホテルは7階でした。もしそこに2時間半ほどながくいたら、そりゃぁよく揺れたんではないかと、安堵の笑いというか、胸をなでおろしました。

さて、ここで「かわせみ・やませみ」の列車へ乗り換えです。これは球磨川を見ながら走るものです。これも山の中です。

「しんぺい号」と「やませみ」と「女将」です。

すべてオリジナルです。

どこかにもあるめずらしくない車体のようですが、色も、内部も独自につくりだした観光列車です。あ、女将は別。しかも本数の少ない肥薩線を売り物にしているんで、たいしたもんですよ。山陰本線も頑張ろう、です。山陰本線の海が見える車窓からの眺めは売り物になりますって。

人吉発13:20で、熊本着が15:01です。ここで新幹線に乗り換えて新鳥栖まで行き、長崎本線で浦上、そして路面電車で築町までがこの日の予定です。

まぁ、こんな列車はそうそうないので、やはりシャッターを押さなければならないような、乗客にとっては記憶に残るに違いない。

さて出発です。

もう来ることはないでしょう。

眠たい時は寝たい。鳥取に居る時みたいに昼寝が出来ない分、なおさら眠たい。口を横一文字に結んで寝てる。

球磨川は日本三大急流の一つだったか、人を引き付ける静かな山里です。

この辺りで見える空は青空なんです。梅雨が明けたのかと思ったりしたんです。

どうです?これは梅雨の空ではない。さらに熊本が近づくにつれてその平野の大きいこと。山陰の出雲も広い平野ですが、熊本の方が広いんじゃないかと思うんです。細川54万石だから、ごっついわなぁ。鳥取は因州、伯耆二国で30万石だから、なるほどと思う。で、鹿児島はそんなに平野はなかったが、77万石だそうな。なんでだ?

そして熊本駅だ。初めて足を踏み入れました。くまもんだわなぁ。実に単純な姿だで。鳥取のトリピーとか他にカニーラか?なんかもっと愛嬌がいるのかもしれない。

とにかく熊本に着いたのだ。

くまもんを見ることによって確信しました。

つづく。

 

さて、鹿児島中央を出発した列車は肥薩線を山の中へ進んでいきます。

ほんとに山の中です。そして古い木造の駅がいくつも残っているんです。この山の中と木造駅舎を観光の資源としているんで、こういう切り口を見つけ実際に企画を実際に移していくことは大切です。

こんな駅がいくつあるのか?たいてい無人駅で、おそらく「はやとの風」「いさぶろう・しんぺい号」が出来るまでは老朽化して修理にしてもお荷物だったに違いない。だが、これが、なんと、売り物になったわけです。たいしたもんだ。

「はやとの風」から次の列車に乗り換えるのは吉松駅です。

なんか島根県とかの木次線の駅なんかに似てます。

温泉があるらしい。開発をして、たくさんの観光客が来るのがいいのか?そうすればおかしな客も来るわけで、なんとも言えない。それよりも山の木を資源としてなにか産業を起こせないものかと思います。定住者なら変なのは、そうそういない。

ほらこれが「いさぶろう・しんぺい号」ですよ。色がいい。 

中はこんなの。

これも水戸岡鋭治さんのデザインだろう。マスコミが取材に来るわなぁ。雑誌、テレビに出れば観光客がやってくる。一度は乗ってみたいと考える人が海外にも増えていくわけです。たいしたもんです。これが「ななつ星」につながるわけです。

まるで山の中の駅のホームにこんな気遣いがされる。これだけで少し特別な気持ちにもなれるわけです。

ここで、二人ともトイレへ行ってきた。駅の外に出てまた改札口を帰ってくるんです。

で、同じ列車に中国語を喋る一団が乗っている。どうも一族だろう。以前から中国人観光客のマナーの悪さが話題になっているが、そうなんですよ。われわれは自由席で、この列車の場合、先頭車両の先方に通勤電車のように椅子が窓際についていて、その区画がちょうど独立したようになっていたんです。

ここに若い親父が無遠慮に入ってきて、スマホで車内の運転席とか、車外の動画を撮りながら、あの超元気な声でナレーションを入れるわけです。これが一度でない、さらにはその息子か?小学校の高学年か、中学一年くらいかな、サングラスをかけて首からデジカメをぶらさげ、スマホでやはり動画を撮りにやってくる。これが何度も。

その来かたが問題で、距離感がない。生き物というのはその場その場で他の個体とは安心する距離というものがあるもんですよ。これを無視してえらく近くにやってきて、無遠慮に動画を撮るわけです。まさしく気がわるい。きゃありいんです。

一人日本人の乗り鉄の若者が同じように動画を撮りにやって来たが、距離にしても、静かに撮っていてまったく苦にならない。

だが後に考えた。

鹿児島市内でシティビューに乗ってる時にも中国語を喋る若者のグループも、老若男女の家族も乗ってきたが、みなそれぞれに人に迷惑をかけるような厚かましい人はいなかった。

それどころか長崎の路面電車で乗り合わせた夫婦と子供二人の家族はしゃべらなかったら、中国系とはまるでわからなかった。まぁ、中国語と言っても中国ばかりではない、台湾も、香港もあるわけで、ましてや、かっての日本人も団体旅行で金にあかした、いまでいう爆買いをしてたころもあった。

そう考えると、ふ~む、と考えてしまう。

個人の問題かと思う。

さて、この肥薩線には二か所のスイッチバックがあるんです。各名物列車だけではなくこれも女将の見たいところです。

まずこの真幸(まさき)駅のところ。

この駅には幸せの鐘があるんですが、あれば鳴らしたいもので、われわれも鳴らした。もうひとついい音ではなかった。

いい音の出る鐘を準備しててほしいものだ。

ところでこの駅の利用客が2015年には一日平均2人だそうで、「しんぺい号」やほかの列車が通るようになって、現在はだいぶ違うのではないか。あ、いや、この駅を利用したのとは違うか。ま、でも観光に役立っている。

途中に霧島連山の絶景だと列車が一時停止するところがある。テレビの列車番組でもその場面をみたことがある。

しかし、これは個人的な感想であるが、鳥取の大山を観たほうが絶景のように感じるのである。

この矢岳駅を過ぎて次が大畑(おこば)駅となるが、ここにまたスイッチバックの線路があるが、ここにはさらにループもしくまれている。

あまりにも勾配がきつい山です。工事も大変だったろうと思うが、今また人の目を集めてる。

かっこいい水のタンクもありました。石炭も水も急坂を上るのにたくさん必要だったらしい。

そして次の列車「かわせみ・やませみ」に乗り換える人吉駅に着いたころでなかったかと思う。

同じ車両の乗客がスマホで話す声が聞こえる。

「え?地震?大丈夫なの?」

つづく。

 

 

 

 

 

11日の朝になりました。

朝早く、しかし、桜島の空は曇っていました。だが、だがなんです。パソコンでJRの運行状況を調べたら、なんと、肥薩線が平常運転とある。記憶がただしければこの朝だったと思います。それまでに、大雨で鹿児島本線の福岡あたりではずっと運転の見合わせだったのが、長崎本線、さらには大村線も運転見合わせになってたんです。が、この朝は違ってた。長崎本線も通れる。この日予定の長崎まで行けそうです。

この日は隼人、吉松、人吉、熊本、新鳥栖、浦上までの足取りです。まぁ、一日中列車に乗ってるかっこうになります。

太陽も7;30頃には雲から少し顔出してきた。そう、枕崎ではでなかった私の置き土産も二日ぶりに出たし、文字通り身も軽くなり鹿児島中央駅9;26発に合わせて準備をしました。

話は変わるが、このベランダはこわいです。

建物に板のようなベランダが半円で出ていて、円に沿うて足元からパイプが立ててあり手すりとなってる。ここに出るとまるで体が保護されてない感じで、早く部屋へ戻りたくなります。このベランダが海側の部屋にはどこも付いてるんです。7階なんてのはとても出ておられない。女将は平気なようですが。

さて、なかなかよかったホテルを後にして、すぐ近くのバス停へ行きました。

出勤時間でもあり、近くに鹿児島県庁もありで、結構な人たちが通ります。平日にスーツケースをそばに置いて「旅行者」なんて雰囲気の人はさすがに我々だけです。

このバスは市営で駅まで190円。けっこう人が乗ってくる。途中鹿児島大学のところも通りましたが、これはでかかった。

次の日の長崎もそうですが、路面電車が走る街ってのは、なんかいいです。

で、キヨスクでおにぎり買って、ここで乗るのは「はやとの風」なんていう、かっこいい名前の列車です。JR九州の努力している、そう、「ななつ星」に至る道程の列車です。ネットで調べてください。

この列車は女将が楽しみとしているもので、この後、「しんぺい」「かわせみ・やませみ」と乗り換えていきます。

この肥薩線てのは、記憶が違うかもしれないけど、西南戦争で熊本を責めた薩摩軍が政府軍に追われて鹿児島へ逃げる時に通った道と重なるんではないだろうかと思うんですが、どうなのか?本読んだのものすごく前だから定かでない。

新しい駅はなかなかかっこいい。

ホームはやっぱり蒸します。ま、この日は列車の中で涼しいはずです。

そして「はやとの風」が入線です。

ほらね、中も凝ってる。

窓向きのフリーの席もあるんです。

鳥取も、というか、JR西日本も、というか、「瑞風」を作ったが、もっと価格の安い誰でも乗れるような列車を走らせてほしいもんです。

これが「仙厳園」の横を通るときの桜島と錦江湾です。これを島津斉彬さんは眺めていたに違いない。

列車は山の中に入っていきます。

これは嘉例川だと思うんですが、古い木造の駅舎が建っているんで、まぁ、列車が止まれば記憶に残るに違いない。

ここには猫が住んでる。

何年も見たことがない尻尾が短い猫だで。呼んだが、黙って歩いて行った。

駅舎を撮るのか、女将を撮るのか、どっちともつかないが、駅舎だけでは面白くないので、女将を立たせて撮ろうとしたとき、同乗の乗客が「(二人一緒に)シヤッター押しましょうか?」と親切にも、言ってくれたのに、女将は間髪を入れずに「いえ、けっこうです。」と、拒否の手を振ってる。まぁ、ええけど。

そして、古い木造駅舎はまだあるんで、だが、こんなの時刻表には載っていない。やるもんだでJR九州は。

ましてや梅雨が明けたのかと思わせるような青空が広がっている。

つづく。

 

 

 

 

この長い名前のホテルは桜島と錦江湾がよく見える海側で、しかもよき眺めが出来る7階を用意して待っててくれました。感謝ですよ。

この旅行の大きな目的に桜島と錦江湾を眺めながらビールで乾杯というのがあります。ほんとは高校の時のクラブの連中と乾杯したかったんですが、まぁ、なかなかそれぞれに都合もあり無理です。で、我々夫婦だけの乾杯となったわけです。

6階にビールの自販機があるというので小銭をもって買いに行きました。酎ハイも買ったぞ。

はい、これがその乾杯です。まぁ、桜島にかかる雲が晴れたらもっと決まっていたに違いない。

続いて食事の宴と進行していきます。

女将は天丼の小どんぶりを選びました。こちらの「人気一番」のシールが貼ってある同じく小どんぶりのカツどんにも興味を示し、てんぷら一つとカツ一切れを交換し、さらには私が酒の肴にと買ってたさつまあげにも箸をのばしました。

「あっ、これおいしいが!ほんと、おいしいで!これ土産にもっと買って帰れたらええのになぁ。」とのお言葉。

買うときには、「あまり食べたくない」と言っていたが、どうも女の言葉は信用できない。

気になるのは天候です。

南の方はけっこういい天気だ。

天気予報なんて全国同じようにやってるだろうと思ってたが、なんと、ここ鹿児島では火山情報も画面に流される。「え?ほんとぉ!」てな感じ。

桜島だけではなく火山が多い。

で、このときだったか、JRの様子を見てみると、なんと次の日11日に行く予定の肥薩線が雨で運転見送り、となっている。まぁ行けるとこまで行ってみよう。と覚悟をきめました。

血圧測りながらの旅、三日目ですが普段飲まないビールを毎晩飲んで、そのせいか、血圧のグラフは乱高下です。ま、ええけどなぁ。

女将は入浴中。

と、なんか様子が違う、外が明るい。

あらぁ、陽が当たっているんです。で、カメラをあわてて取り出し、カーテンを開けて、窓も開けてベランダへ出てシャッターを押しました。

どうですか?

明日になにかいい予感を与えてくれました。

ま、すぐ曇って、女将が風呂から出てきたときは陽はなかったけど。

で、また寝にくい夜なんです。これは夜中二時過ぎの眺めです。

どうも鳥取とは空気が違うようです。

つづく。

 

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