このブログにも何度か登場したT社長が今朝亡くなりました。
先ほど7時過ぎに自宅へ行って来ました。
奥さんと一人息子と、布団に寝た本人がいました。
そうなぁ、ひょいと起きてきてもおかしくない、そんな表情なんですが、その横に線香がたててありました。
朝Aさんからケイタイに知らせがあったんです。癌なのは分かってたんですが、こんなに急にと、言葉がなかった。
意地をはってた。
物産協会の福会長をやってたり、同窓会の世話もやってた。そんなの好きなんだなと、そんな感じもあった。
どら親父声といえばいいのか、けっこうドスのきいた声で喋ってた。根はやさしい心情の持ち主なんですがねぇ。昔女将は世話になった。いや、戦友かな。鳥取県物産展で三越百貨店でけっこう助けてもらったようです。
長男で生まれて、この鳥取で商売をしてた。しんどくも弱音をはかなかったんですが、無理をしてたんでしょう。知らせてきたAさんも長男で、鳥取で商売してた。私もそうだわなぁ。同級生だ。
だからか、なんか気のあうところがあったと思う。
一週間に一度くらい、「オゥ!来たで!」とどら声で工場へはいってきて期限の過ぎたまんじゅうを食べて、コーヒー飲んで、「店に出にゃぁいけんわい。」と軽トラでそそくさと帰っていってたんです。
Aさんと我々夫婦3人で自宅へ行ってきたんです。
Aさんは、そう、今満開になってる、それも西高の近くの桜を持って来ていました。枝の根もとへ水を含んだ綿をまいてナイロンの袋にいれて、T社長の息子にわたしました。
T社長も息子も西高ですから思いはすぐに分かるわけで、花開いた桜を遺体の顔の横へたむけました。
なんか、死ぬというのはどうしようもないですねぇ。
普通なら、塀がこわれりゃ治すこともできるが、直ぐに起き上がりそうな、しかし、目をつむった遺体をまえに、どうしょうもない。なにも出来ないんです。
なんぼなんでもあと十年はたっしゃでいてほしいと思う友がまた一人亡くなりました。