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1月2日 に夫婦で観光なんて初めてのことです。

ほんとにありがたいことです。

弊店関係者の皆様には大感謝です。

そういう人たちへの心ばかりの土産も買って、重たい鞄を肩にかけ津和野駅へ着きました。

16:57発車の普通列車に乗る予定ですが、まだ30分の余裕があるんです。

暖かなところを探して、待合室へ座ったんですが、暖かいつもりが暖かくないのです。

そう、扉はあるがその上は素通しで冷気が自由に通うわけで、そりゃぁ寒いわけだ。

津和野の周りは山々であれば薪ストーブくらいすればいいのにとおもうんですがねぇ。

私の後ろの方で少し酔っぱらった観光客の大きめの声が聞こえるんです。

我々より早くから列車を待っているんで、そりゃぁ、酒でも飲まないけんかもしれない。

100万人来る観光客に対するサービスですよ。

「鳥取にも待合室がないで。」女将がいうんです。

要はホームレスの人がたむろするからだそうな。

でもそれくらいイイジャナイノ。ねぇ。

でもJRは「ダメヨ、ダメダメ。」らしいです。

さて、どうせ寒いなら、早めにホームへ行こうということになりました。

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ホームにはベンチがありましたが、そこへ座ればもっと寒くなりそうなので立って列車を待ちました。

と、時刻表があったんです。

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これクリックしてください。

列車がほとんど通っていない。

空白の場所が極めて多いんです。

だのにたくさんの観光客が押し寄せるんです。

なんでだ?

今鳥取には自動車専用道路がまた延長して作られていますが、そんなものも津和野付近はありません。

あたりまえで津和野へそんな道路、山だろうが田んぼだろうが、無遠慮に、傲慢に突っ切る道路があったら観光客は来ませんて。

「列車はどっちから来るだいや?」と私。

「あっちからだが。」と女将。

「そうです。あちらから来ます。」と寒いホームの上でにこやかに言った人がいる。

「撮り鉄」さんなんです。

だが待合室での人たちとはちょっと違う。

かっこじゃない。失礼だが値段の高い服装ではないのです。

この日は津和野一泊のあとで、これから出雲へ行くとのことです。

さて、待ってた列車がやってきた。1両編成です。

私がドアを開けるために列車のそのボタンを押す。

開かない。

「(押すのが)まだ早いだが!」女将。

「もうちょっと間をおいて押せばいいです。」と撮り鉄。

開いたドアから列車へ乗り込むと、これが、暖かいんです。

ほっとしますよ。Hotしますよ。

4人掛けのボックスにその人は一人最初体を小さくして、その暖かさを体に取り込んでいました。

定年を過ぎているんでしょうが、追っかけるものがあるのはとてもいいですよ。

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この1両列車は今晩の宿をとっている益田へと動き始めました。

暖かさとは有り難いです。

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なんせワンボックスカーであれば心地よい暖かさと、待合室の酔っぱらった声も一緒に乗せて進みます。

すると、途中から積雪がなくなって、同じ日本海側だのに不思議だでと話ながら、17:40に益田に着きました。

その酔っぱらった声もいっしょに降りたのです。

改札口を出て、寒い外気のなか目でホテルを探し、その方向に歩くと酔っぱらった声も同じ方向ですよ。

話声を聞いた女将は「同じホテルみたいだわいな。」とひそひそ声でした。

二階がフロントで、チェックインをまずしました。

つづく。

今日ヤフーを開くと、、、そうだで、、神戸の大震災の日だが。

なんせ妹が神戸へ住んでる。

鳥取も揺れたが、たいしたことはない、テレビニュースで火災の模様が、映ってるのに電話が通じない。

ほんとになぁ、その地震をまともにうけた人は大変だで。

NHKも今日特集組んでるわい。

20年たつが、ついこのあいだのようなんですけどねぇ。

それだけ印象が強いのかもしれない。

そういえば先日京大の地震関係者が鳥取もひづみがたまってるといってた。

かなわんで。

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で、津和野のうどんです。

源氏巻きを買う店は決めてたから、そこに行き、ガラス戸をあけると、ご主人がまず対応。

これは職人ですから奥へ入りすぐに女将が登場です。

そうなぁ、われわれより少し歳が上ですよ。

そのとき男の子の孫もついて店へ出てきた。

これも我が家と同じで里帰りの家族かも知れない。

そうだよ正月1月2日なんですよ。よくぞ旅に出ている我々ですで。

この女将さんが源氏巻きの端を切ったものをナイロン袋へ入れて、サービスとしてくれたんです。

こころづくしですよ。

支払い後その次に、弊店の女将が「おいしいうどんやさんはどこですか?」

で、津和野の女将が教えてくれた店へいきました。

なんかうどんやさんが目立つ町だったんですが、あんのじょう駅から歩き始めた時に見たうどんやさんでした。

天井近くに種子島銃と鎧が飾ってありました。

味は淡白で、柚子の香り。

なかなかのものですよ。おいしゅうございました。

で、駅へ向かいました。

「なぁ、益田でもちゃんとご飯は食べるだろう?」と、これは私の問。

だっていつもはこんな3時すぎなんてときに食べたら夕飯はいらんで、というんです。女将は。

でも私は腹が減るんです。うどんだけでは。

だから確認です。

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駅舎のすぐ手前に来た時SL山口号がどうも動こうとしている。

それなりの人数の人たちががケイタイのカメラ構えているんです。

と、まもなく目の前を通るわけで、それも、サービス満点の蒸気を出して汽笛を鳴らし、これはシャッター押さねばならない。

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で、駅。

小さな駅なんですよ。

この日、撮り鉄というのでしょうか、三脚をバックパックにはみ出させて写真撮りにきたんだとすぐにわかる男の人がちらほらです。

で、16:57発の普通列車が狙いです。

あ、駅舎へはいるまでに駅前の土産店で地酒を買ったんだ。

ここも和紙製品が多かったんですが、この和紙を生産し販売することにより、亀井4万5千石が12万石の収入があったとのことです。

地酒を、ほら、あの、ちょっとまえまでスーパーで使われてた白い袋、レジ袋っていうのか、二重にして瓶を入れてくれました。

敗れて落ちることあるもんねぇ。

で、また駅。

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ほらね、これが津和野で一番最初に見たうどんやさんですよ。

たぶんこの時から女将のうどんセンサーがはたらきはじめてたんじゃないかと思うんです。

今日は益田まで、雪の降ってない益田まで行くつもりだったんですが、ここまでです。

つづくです。

今日は組合の長老の葬式へ行ってきました。

すると菓子組合総会でも会うことがなかった組合員に数年ぶりに会ったりして、なんとも、です。

さて、乙女峠です。

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広場です。

マリア像があり、その前に檻の中に人。

池とか、そして小さな教会があるんです。

ここでキリシタンが拷問を受けたんです。

なんと、この平和そうな津和野でですよ。

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この画像を是非クリックしてください。

いきさつが書いてある。

この碑の文章に補筆すると、ベルナール・プティジャンが1864年に大浦天主堂を建立するんです。

徳川幕府も外国人にはキリスト教を許したのです。

が、これが隠れキリシタンを表ざたにするきっかけとなり1867年に浦上村の信徒たちが捕縛されて拷問を受けるきっかけとなるんです。

そして井上馨、木戸孝允も関係するのですが、結局信徒たちを明治政府も幕府の弾圧を引き継いで流罪としたようです。

津和野、萩、福山と流されて大変な拷問を受けたようです。

これには欧米から大変な非難が出てくるわけで、結局はその影響で禁教令は解かれるのですが、3394名のうち662名が落命したとのことです。

この時仏教界はこれをとめなかったどころか、新政府におもねっていった動きもあったとのこと。

生き残ったしんとたちは1879年(明治12年)浦上へ聖堂(浦上天主堂)を建てたとのことです。

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小さな教会ですよ。

歴史が変わる、徳川時代と明治の時代との隙間の犠牲者かもしれません。

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こういう権力者側が弱者にたいしての拷問とかは歴史にたくさんあるんですが、人間の、いきものの、本能に根差すものなんでしょうかねぇ。

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三尺牢が摸してあります。

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なんでかしらんが、人はそんなに来ないと思うこの場所に電話ボックスがあるんです。

なんでだ?

NTTがここに公衆電話を設置しても利益が上がるとは思わない。

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で、今度はくだりですよ。

暖かいスノーシューズがたよりですよ。

結局誰にも人に会わなんだ。

で、鳥取に帰ってからも、観光ポスターにある鯉ではなく、古い建物ではなく、結局この地が一番印象に残ることとなってしまいました。

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さて、下りも終わるころ、「うどんを食べないけん。」と女将。

新鮮な空気と山登りの影響か、食欲がでてきたようで、一歩一歩の積み重ねが「うどんを食べる」というデシジョン(決定)をつくったようです。

だが「スーパーおき3号」の中でおにぎり2個たべてるし、ふだん腹が出るからと朝食を抜こうとしてるのに、津和野は腹がへるようです。

しかも午後の3時半過ぎです。

うどんの、その前に源氏巻きを買わねばならない。

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で、元の道を引っ返して踏切をわたり、和菓子店へ向かったのです。

つづく。

さて、観光地図を手にした女将の言うとおりにやって来て、こんどは間違いがなかろうと確信を抱いた山への道です。

お寺に添うてある小さな道です。

少し登るとありました。

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この看板、乙女峠とここで初めてしりました。

徒歩5分とある。

すぐだがなぁ、と、さぁ行こうで「山の教会」へ、とばかりに買ったばかりのスノーシューズで歩き出したのです。

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この登りの初めにいちいち時計は見てないですよ。

5分と書いてあるから、たぶんカトリックの教会であれば、と、信用したんです。

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なんと親切に手すりまで設置してあるじゃありませんか。

親切なことです。

女将いわく「空気が新鮮で気持ちがええがなぁ。」

まぁ、5分だけええわい。

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登るんですよ、ひたすら。

耳は冷たい。体は熱くなってくる。

 090なんか出てきそうな物置です。

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登るんです。

スノーシューズのおかげで足は暖か、滑りにくいです。

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え?まだ登る。

女将は「空気がええなぁ。なあ、ええだろ!」

「そうかなぁ、これ、登山だで。」とワシ。

「こんな空気のとこはあんまりないで!そう思わんか?」女将です。

ワシ、息が切れだした。

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せせらぎもあるでよ。

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と、途中に、なんだ?看板じゃなく、こういうのはなんて言う?プレートが岩にはめ込んであった。

「手作り郷土賞」とある。

クリックしてくださいね。おおきくなるから。

この坂が郷土賞だそうだ。

だから、女将が言うように空気がええのだゎ。

スノーシューズのおかげですよ。フラストレーションためずにここまで来れたのは。

考えてみてください、津和野観光に来たはずなんです。

疎水を流れる水に鯉が泳ぎ、歴史ある古き建物に郷愁を感じ、教育熱心なこの国、西周、森鴎外のなんらかに触れるために来たのが、なんだ、山登りではないですか。ねぇ。

新鮮な空気ぐらい鳥取にもたくさんありますよ。

新鮮だらけだで、鳥取は。

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こんな画像の山道づくりを見に来たのではないのです。

名物の「源氏巻き」を買って帰ればそれでいいのです。

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と?5分以上はたっていると思うのですが、乙女峠の碑が見えた。

オ、着いたか?

それでも坂道に足跡が少なからずあるんですよ。

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そしてついに女将の希望であった教会が、思ったより小さな質素な教会が目に入りました。

そう、どこにも歴史はあります。

つづく。

「おいり」製造が始まりました。

私は数年前から飴を絡めるのは引退してます。

混ぜ合わす力がなくなりましたねぇ。

ま、味は変わらずおいしいおいりです。

IMG_8932

さて、津和野です。

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津和野の駅前の通りを歩いて「ほらそこに病院があるが、そこを曲がればええだが。」とのことばにそこを山の方角へまがったのです。

観光地図を見ながら、女将のナビで踏切を渡り、上り坂を進むんですが、こんな教会がありました。

あ、女将は鳥取にいる時から山のほうに協会があるからそこに行きたい、との希望があったんです。

今、そこを目指しているわけです。

この教会ではないし、さらに上り坂。

と、看板があったんです。地図が、略図がかいてある。

目的の教会も書いてある。

それを見て「あんたぁ、これって道が違うと思わんか?」???。

ワシに聞くんです。

「違うんならもどろうや。」

もどったんです。踏切まで。

後ろを歩く女将が言うんです。

「その踏切の左に道があるだろう。」

ないのです。右しか。

どうもGPSは設置されてないようです。B型感ピューターですよ。

また、バックしました。上り坂。

横道へはいり、駅方向へ進路をとりました。

古い住宅の狭い道を歩くとすぐにつきあたり、右に別な踏切があったんです。

「そこの左に道があるか?」

今度はあった、線路沿いに駅方向への道です。

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と、ありゃぁSL山口号だが。と構内に停車しているんですよ。

「よかったが。山口号が見えて。なぁ!」

そんな、別にSLを目的できたわけじゃないし、まぁ、しかし、目の前にあればシャッターも押したいし。

旅はよいものです。

なんでかディーゼル機関車が連結してある。

あとでわかったことですがSLの調子が悪かったらしい。

で、まだ歩くんです。

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左を見ればお飾りです。

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鳥取とは違うと気づいたのは女将です。

ちがうんですよ。

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これが鳥取です。

違うで。

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こういう違うところが文化なんでしょう。

鳥取だってSLはいくつか展示されてます。

動いてないけどねぇ。

津和野では動いてる。

この違いですよ。

で、右はSLで、左はお寺

そのお寺に添うて上り坂があるんです。

これだ、これに違いないと口には出さず、静かな確信があったんです。

だから、その寺を右に見るように左へと坂を上り始めました。

つづく。

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