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石川一(いしかわはじめ)さんです。1886年(明治19年)に岩手県で生まれました。

谷口ジローさんの、この漫画では漱石の次に登場回数の多い一(はじめ)さんなのです。

戸籍上は工藤一といいます。

26歳の若死にでした。

結核です。漱石も結核、子規も結核、鴎外の最初の奥さんも結核、時代ですよね。

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頬につたう なみだのごわず 一握の 砂を示しし 人をわすれず

いのちなき 砂の悲しさよ サラサラと 握れば指の あいだよりおつ

ふるさとの 山にむかいて 言うことなし ふるさとの山は ありがたきかな

友がみな われよりえらく 見ゆる日よ 花を買い来て 妻としたしむ

はたらけど はたらけど猶わがくらし 楽にならざり ぢっと手を見る

なんて、たくさんの詩が浮かんでくるんです。

そう、石川啄木ですよ。

写真も知ってる、そりゃぁ、短歌からいってきれいな気持ちを持った人かと思ってた。

それが違ってたんですねぇ。

つづく。

谷口ジローさんの漫画を読んで、漱石の次は森林太郎、すなわち鷗外です。

生まれは1862年文久2年ですから、もう京都では勤皇の志士で賑やかだったと思います。

が、津和野は静かだったのかな。そう、津和野で生まれました。

この人も頭いいですよ。軍医総監だそうな。偉い人です。

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に出て勉強し、ドイツにも行って勉強し、だが、ドイツで恋をしながらも、日本的な家の都合でその人とは成就せんかった。女の人は日本まで来たのになぁ。とにッ!

その後寂しかったに違いない。だから外の鷗なんだろうかな?そして出世はしたんです。

「ファウスト」を訳してる。自らに照らし合わせたんでしょうか。

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おもしろいのは風呂に入らなかったそうな。医者だのにねぇ。宮本武蔵みたいです。もっとも体を清める作法は独自に持っていて、きちんと体を清めてはいた。

この人も漱石と同じく神経症のところがあったようで、特に細菌を知ってからはこれを怖がったそうです。

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また、正岡子規とも会っているんですねぇ。ほんと日本の黎明期といえばいいのか?

日露戦争までの日本にはたくさんの人物が出てきます。

ワシはしかし、せいぜい司馬遼太郎の「坂の上の雲」くらいしか呼んでない。

幕末はよく読んだけどなぁ。

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で、この鷗外が書き残してる言葉に「学問の自由研究と、芸術の自由発展を妨げる国は栄えるはずがない。」とあります。

偉い人だで。

だがちょっとなぁと思うのは、二人目の奥さんとは18歳の差。若い奥さんだで。なぁ、いけんで。

ワシの年から18歳を引くと、ありゃ、おおかた50歳になるわい。はは、そんな差なんていまやどうでもええか。

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ところで、谷口ジローさんは鳥取商業の卒業です。

実家はどうも川端1丁目あたりらしいから、毎日のように学生服で自転車に乗り旧9号線を湖山まで通っていたに違いない。

ワシとは2歳違いなんで、同じころ同じ旧国道をボート部の練習で湖山池まで通ってた。

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まぁ、しかし、その数人のボート部員の中からは漫画家は一人としてでてこなかった。

阿蘇山で噴火ですねぇ。地震があって、台風が来て、次は噴火とは、熊本で被害にあわれた方、お見舞い申し上げます。

日本は、いや、地球はどうなっていくのでしょう。

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金之助とは漱石さんです。で、漱石とは変わり者とか、ぶつぶつ負け惜しみをいうような意味らしいです。

我々のイメージとしては大文学者であり、そういえば中学校の夏休みにはこの小説を読んでおくようにと宿題がでました。

読んだのか、読まなかったのか、覚えてないが、要は読んだとて、どういう意味があったのかわからんかったわけである。

たぶん宿題出した教師もわかってないのではないかと、今、思う。

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生まれは幕末で、江戸生まれ。

育つ頃は激動の明治維新の時代です。

イギリスに留学し東大の教師になって、高額の給料を得て、後、いまでも名を遺す小説家であれば、なんの悩みもなかろうに、と、考えていたものが、まったくそうでもない。

神経症だとは知っていたが、胃潰瘍とは知らなんだ。これが、大変な胃潰瘍。

死因も結局胃潰瘍ですよ。たいへんな吐血です。まあ、神経症とも関連があるのでしょうねぇ。

さらには本人自身漱石などというペンネームをつけるくらいだから、そうなんでしょう。

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人には生きてる以上安泰というのはないのかもしれません。そう、だから我々は神社へ出かけた時に「家内安全、無病息災」を願うわけですよ。

漱石も兄三人を結核で失い、末の娘も亡くしています。

ところで、鳥取出身の尾崎放哉は、なんと東京大学時代に漱石の授業を受けているんです。

放哉は俳句ですが、漱石も俳句をよくしてるんですよ。

司馬遼太郎の「坂の上の雲」にもありましたが、正岡子規とも仲がいい。

色々と才能があるんですねぇ。

だからしんどいんだ。

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次は石川啄木のこと記します。

 

妹が貸してくれた谷口ジローさんの漫画です。

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厚い本です。五冊を重ねると14センチにもなるんです。

一枚一枚の紙も厚い。

で、夏目漱石を中心に明治の時代が書いてある。

でも、今日はここまでです。

続く、です。

くたびれているんです。

ごめんなさいね。

虫の音が当たり前の季節になったものの、暑いですって。

餡を炊こうものなら、さらに小雨が降って上にある換気窓が開けれないとなると、暑いですって。

さらに同じときにオーブンを使ってみなんせぇ。暑いですって。

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話は変わります。

ずっと山本七平さんの「私の中の日本軍」てのを読んでたんです。上巻は読んだ。下巻は少し。

で、南京での百人切りとかはないという、そう、日本にとっては大切な記述です。

が、かなりしつこく、ちょっとしんどくなってしまってたんです。

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で、以前から置いてた、あ、これは妹が送ってくれたもので、谷口ジローさんの漫画です。

原作は関川夏央宇さんが書いてる。

この「かの蒼空に」を見てるんです。

これは明治の時代の文学者たちを扱ったもので、面白いんです。

明治という時代の明るさなんかが出てる。もちろん欧米文化との摩擦もあるし。

今の日本の基礎が作られた時代です。

おもしろく読んでます。

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さらに、仕事が忙しいとき、それが終わってほっとしたときに本を手に取るのはめんどくさく、パソコンでドラマを見たんです。

まぁ、基本的に映画とかはすきなんです。ただ、邦画はあまり興味がなかったんですが、なんと、これが、面白いのもあるんですねぇ。

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原作がしっかりしたものは、やはり面白い。

ついつい5編も続けて見てしまいました。

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「陰りゆく夏」「硝子の葦」「死の臓器」「贖罪の奏鳴曲」「女と男の熱帯」とかです。

よくぞその内容の組み立てを考えたものだと思います。

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そんな近日です。

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