» お菓子のブログ記事

数日前に雪起こしの雷がえらく鳴っていた。そのあとに冬らしいものすごい強風だったので降るかと思ってたが、そうでもなく、今日になってやっと窓の外にひそかに降っている。大したことのない雪です。

とんどさんも終わり、正月らしい時も過ぎて次の季節の和菓子を作らねばならないわけです。

DSC_0006

蕗の薹です。春なんですよ、和菓子の世界では。もっともかなりずれることもありますけどもねぇ。

五月なんか粽を作るのに、絶対に笹はない。だから去年の葉を使います。要は新旧の暦が違うからです。

日本の自然に西洋の暦はあわない。

DSC_0008

これは鶯餅です。青きな粉を使うんですが、最近はいいものがない。それで普通のきな粉を混ぜて作ります。

これの作り立てはうまいです。毎年パートさんが楽しみにしています。

DSC_0012

練り切りの梅ではなく、じょうようまんじゅうの梅です。で、今回梅餡を使うはずだったんです。が、私が忘れていて、例年のごとくに小豆漉し餡を使ってしまったんですよ。はは、女将ににらまれた。

DSC_0010

これは季節の和菓子というわけではないですが、時々注文があるんです。そう、お祝いの時ですよ。

受ける注文には時に一枚(一箱)なんてときもある。そんなときである。鯛を木型で押しながら、「一枚も、十枚も手間は同じだけなぁ。一枚ってのはたいぎいで。」とつぶやいたんです。

すると店のほうから地獄耳が「十枚より一枚は楽だが!」と突っ込みを入れて来ました。

言葉通りだが、一枚も作らずに、口だけは達者である。

dsc_0018

山に落ち葉が、、、といったイメージです。鹿野町の山を通ってるときの風景が影響してる。

dsc_0027

これは文字通り落ち葉を作ったんですが、最初端のギザギザをつけるのを忘れていたら、女将に怒られた。般若はこわい。

dsc_0002

これはクリスマス用のもので、ツリーをきんとんで作りました。

dsc_0003

じょうようまんじゅうです。今見える久松山の色をあらわしたんですが、和菓子は少し先を作らねばならぬのであって、案の定般若ににらまれた。

なんということでしょう。12月です。カレンダーがたった一枚になってひらひらと壁際にたれています。

dsc_0003

で、和菓子ですが、これはサンタ帽です。まぁ私には関係のないクリスマスがやってくるのです。

で、もう一つ。

dsc_0004

雪だるまですよ。

こういうのは若いもんにまかせています。

私は寒椿を作りました。

dsc_0006

実にトラディショナルな形であります。

はは、これでいいのだ。

菓子店のブログであればこそ、そうだ、商品を載せよう。

今日作ったものです。

dsc_0037

オーブンで焼くものです。この画像は少しづつちぎって並べたものです。

dsc_0038

で、このように焼けるんです。

これが冷めたら袋に詰めて出来上がり。

dsc_0040

「おっきいばあちゃん丸ぼーろ」です。

弊店の一代目女将です。

一度も叱った姿を見たことがありません。優しくて大変な頑張り屋でした。そういえば、「こんねのおばあさんの笑顔があったけ私は頑張れただ。」といったお客様もありました。こんな祖母をもって誇りに思います。

ところで、以前にも載せましたN先生の短歌です。

高校のころの恩師ですが、今日の新聞にまた歌が載っていました。載せます。

「あの国の潜水艦の砲口が わが住む国に向きゐる不安」なんですが、どうです?

大女将専用の新車を購入いたしました。

無エンジン、1段マニュアルミッションで平均時速1キロ程の高級車です。

dsc_0071

この画像では女将がモデルとして登場していますが、あくまでも大女将専用車なのです。

そして和菓子です。

dsc_0002

きんとんで作りました。もうすぐに色合いがなるだろう久松山をイメージして作ったのです。

で、菓名を「久松山」でもええでなぁ。などと話していましたが、結局「秋の訪れ」となりました。

dsc_0003

これは毎年作っている「山茶花」です。雪平が原料です。

さらに弊店も4代にわたり通学した醇風小学校の二年生が工場見学に来ました。

dsc_0073-%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc

子供の質問は結構厳しいものもあるもんで、「どんな気持ちでふだんお菓子を作っていますか?」なんてあったんですが、考えるとかなり難しい。

img_8232

そんな、こんなで日は過ぎていきます。

そろそろ年賀状も考えなぁいけんわい。

 

カレンダー

2024年11月
« 4月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ご案内