今日顔を赤らめた綺麗に刈った坊主頭の若者が店へきました。
緊張の限り。
一枚の名刺を手の中へ握っていました。
昨日私ももらったものと同じもの。
昨日弊店の横に鳥取市の軽自動車が止まりました。
降りてきたのは鳥銀のMさん。
もらった名刺には、
なんと、今は鳥取市に勤めているとのことで経済戦略課に属しているとのこと。
その時に、和菓子職人になりたい若者がいるとのことでどうにかならんかとの相談。
和菓子職人にとってこれは嬉しいことです。
でもこの若者は腕もないので、だからこそ6ヶ月は鳥取市から給料はでるし、弊店にもそれなりの金額は支給するとのこと。
でもなぁ、6ヶ月で和菓子を覚えるなんて絶対無理ですよ。
季節が、日本の四季が基本であれば絶対無理。
数年はかかります。最低のことでも。
店舗補佐のたおちゃんでもいま修行中。
給料もろくにもらえず日々精進しているのです。
その姿も観て、そうだはなぁと、Mさんは帰っていきました。
そしたら、今日、本人が来ました。
でも、無理。
無理です。
鳥取で和菓子を造りたいなんて、そうそうないのです。
でも対応できない。
そんな余裕はありません。
精一杯で来たのでしょう、緊張したまま、はいってきたドアを出て行きました。
気の毒で、当方もなさけなく、若者が帰るときには夫婦共々こちらが頭をさげてしまいました。
» 2011 » 3月のブログ記事
弥生三月春が来る。
旧暦のほうが適してます。
生きとし生けるものに春が来ます。
受け取りようはそれぞれでしょうが‥‥。
朝の光の中のもなかです。
身体がやわらかです。
陽にまみれるといった様子です。
冬の次は春。
日本の誰にも春なんです。
もなかもこれまでは家のうちで窓をとおしての陽だまりにじっと座ってたりしてましたが。ついに外へ出てきました。
工場へ続く渡り廊下です。
少々寒いのですが、どうも気持ちよいらしく陽光を求めます。
身体にいいんでしょう。
冬の間は多く女将の部屋でこたつの中へずっとはいっていました。
出てくるのはみなの食事の時。
同じように椅子の上へ座り、それもストーブの斜め前。
正面は大女将なんです。
人が居ないときはひたすらこたつ。
でも丸くはなってないですよ。
でれ~とながくなっています。
言わば、こたつで冬眠といったありようです。
これが春の陽光に外へ誘い出されたというとこでしょう。
ただ、なんか毛のありようも、表情もでれ~として、やっと冬眠から覚めたといった感じ。
これから春になる。
今日のニュース。
例の市庁舎建設ですが、市議会で可決。
そんなに日本は余裕あるのかなと思います。
被災者のありようはテレビでさかんに放映されていますし、
ましてやはっきりと現在の建物が地震で壊れるわけでもなくなんかその議員の人たちの気持ちがわからん。
県庁の建物は市庁舎よりも古いのに費用がかからぬようにと配慮してるのですよ。
ところが、なんだ??????????
なんか情けない。鳥取は。
わからん。