人吉へ着いたのが時刻表によると13:05だからこれよりざっと一時間前に、鹿児島湾を震源地とする地震があったのです。もっとも我々がきちんと知るのはこの夜宿をとった長崎でした。震度5強でした。そして鹿児島で泊ったホテルは鹿児島湾沿いで、けっこう震源地に近い。まぁ、震度5強は鳥取で味わいましたが、それは二階にいる時でした。だが泊まったホテルは7階でした。もしそこに2時間半ほどながくいたら、そりゃぁよく揺れたんではないかと、安堵の笑いというか、胸をなでおろしました。
さて、ここで「かわせみ・やませみ」の列車へ乗り換えです。これは球磨川を見ながら走るものです。これも山の中です。
「しんぺい号」と「やませみ」と「女将」です。
すべてオリジナルです。
どこかにもあるめずらしくない車体のようですが、色も、内部も独自につくりだした観光列車です。あ、女将は別。しかも本数の少ない肥薩線を売り物にしているんで、たいしたもんですよ。山陰本線も頑張ろう、です。山陰本線の海が見える車窓からの眺めは売り物になりますって。
人吉発13:20で、熊本着が15:01です。ここで新幹線に乗り換えて新鳥栖まで行き、長崎本線で浦上、そして路面電車で築町までがこの日の予定です。
まぁ、こんな列車はそうそうないので、やはりシャッターを押さなければならないような、乗客にとっては記憶に残るに違いない。
さて出発です。
もう来ることはないでしょう。
眠たい時は寝たい。鳥取に居る時みたいに昼寝が出来ない分、なおさら眠たい。口を横一文字に結んで寝てる。
球磨川は日本三大急流の一つだったか、人を引き付ける静かな山里です。
この辺りで見える空は青空なんです。梅雨が明けたのかと思ったりしたんです。
どうです?これは梅雨の空ではない。さらに熊本が近づくにつれてその平野の大きいこと。山陰の出雲も広い平野ですが、熊本の方が広いんじゃないかと思うんです。細川54万石だから、ごっついわなぁ。鳥取は因州、伯耆二国で30万石だから、なるほどと思う。で、鹿児島はそんなに平野はなかったが、77万石だそうな。なんでだ?
そして熊本駅だ。初めて足を踏み入れました。くまもんだわなぁ。実に単純な姿だで。鳥取のトリピーとか他にカニーラか?なんかもっと愛嬌がいるのかもしれない。
とにかく熊本に着いたのだ。
くまもんを見ることによって確信しました。
つづく。