もなかです。三毛猫です。鳥取で生まれた女の子です。 もうすぐ一才になります。捨てられていたのですがこのお店に入り込み、一度目はだめでしたが、二度目には店にはいるもっと手前から待ち構えてたようにおばちゃんに拾われました。とても腹が減っていました。食事は何も食べてなかったです。ただ、はえてた草を食べましたがとてもまずかったです。 おばちゃんに拾われ、久しぶりのキャットフーズを見たときには、おもわずその袋へとびついていきました。とてもいいにおいがしたのです。それしか目にはいらなかったです。早く食べたくて、ほんとに、早く食べたくて、噛むのもめんどうで急いで口にいれ、どのように食べたのか覚えていませんが、おいしかった。こんなにキャットフーズがおいしいとは思わなかったです。 そのあとで、急に眠くなりました。あとで気が付くと、トイレ用の紙の砂の上に寝ていたようです。あれってあったかいです。何日か寝ていなかったのです。寒いし、知らないとこで、姉妹もいません。一人ぼっちで寝るところも、食べるものもなにもなかったのです。心細くて寝ていませんでした。                                                                                                 このうちに拾われて、最初は少しさみしかったですが、いまではなにかもっと昔からこのうちに住んでいるような気がします。体も大きくなりました。いつも「もなか、もなか」と声をかけられ、かわいがられています。幸せです。食事もたくさんいただいています。キャットフーズはもちろんのこと、おいしいのは地元のだしジャコです。これはおいしいです。冷蔵庫にかくされています。それから、おばちゃんの部屋にあるどらやき、まんじゅうもついつい食べてしまいます。和菓子を食べると少し叱られますが、おばちゃんは驚き笑っています。                                                                                                   たくさん食べ、いつでも寝ることができ、最近どうも、娘なのに、腹がでてきました。四代目が言います。 「もなか、最近歩くときに腹が両側に出とるで!」 むむ、洗面所の大きな鏡でみると、うそだにゃーとは言えないのです。確かに出てる。ここのおじちゃんほどではないけど、出てる。おばちゃんは 「太ったらいけんだけ、ちょっとしかやらんで!おじちゃんみたいになったらどうするだぁ!?」と、きまった量しか茶碗にいれてくれなくなりました。でも、おじちゃんにねだればだいじょうぶなんです。                                                                                                            秋になり、朝とても気持ちよくて、このうちに来たのがもうすぐ一年。おばちゃんとおじちゃんが散歩に出かけ、帰るのまだか、まだかと外を見ていたら、いろんなことが頭に浮かんできました。 あっ、二人の足音が聞こえてきました。帰って来たようです。リビングに迎えにいきます。                                                                        みなさんも、みんな幸せになってください。二階の窓から願っています。

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