さて函館から青森県は下北半島のやはり終点の駅、大湊へ向かう7日目の旅です。
この前日に函館駅で稚内→函館の乗車券をみせて途中下車しようとすると。
ちょっと待てとの指示で、聞けば一人210円を支払わなければならないとのこと。
鳥取で手配した切符は簡単に稚内から大湊までで、これだと函館の手前の五稜郭を通って津軽へ行くこととなります。
函館本線の函館はちょうど盲腸のようなところへあり、五稜郭から函館行の切符を買わなければ函館へは行けないのです。
だから、函館から青森へ行こうとすると、また210円を支払わなければならないわけです。
まぁ、鳥取の旅行社も気がつかなんだわけですよ。
で、現在はここも終着駅です。
以前は青函連絡船がつながっていたんでしょう。
白鳥16号08:08発です。
青森、野辺地そして大湊が13:59着で、6時間ほどです。
昨日稚内で洗濯物と土産を鳥取へ送ったので少し軽くなったかばんで、女将の笑顔も軽くさわやかなようです。
ここ函館にはもう来ることもないでしょう。
昨日の札幌から函館までの北斗10号の混み方を嫌って、この朝は早めに駅へ行ったのですが、なんのことはない、まったく混んではいなかった。
もう一回はこだてラーメン食べておきたかった。
さてさて、まずは青函トンネルでしょうねぇ。
女将はこれを渡りたかった。
関門トンネルは昔に歩って渡った経験があるんです。
座席の背もたれにトンネルのことが告知してありました。
このトンネル、57キロだったかな。ごっつい長いで。
プロペラが付いてない飛行機なんぞまったく利用せず、船と列車でここまで来ました。
すでに3,000キロを超えているんです。
元気な、いや、けっこう足腰にきてる前期高齢者の旅です。
いまだいい天気が続いています。
こういうのって実にありがたいですよ。
天気の話になると、普段の行いがいいからだとそのたびに女将は言うんですが、そうかなぁ?と思うんです。
長い貨物列車も通ってた。
あいかわらず北海道のPRは行き届いています。
函館湾をぐるっと回り、海の向こうに函館山が見えます。
江差線です。これが津軽海峡線になりどんどん遠ざかっていくわけですが、新幹線が完成すると函館、五稜郭は通らないが、いいのかな。
小さな国土で、現在これだけ発達した交通機関だのに、まだこれからも、より早く早くと急ぎたいようです。どれだけ得になるのかと、そんな感じはあるんです。
画像をクリックしてください。
インフォメーションは親切ですよ。
わかり易いです。
そしてついに青函トンネルの表示もでてきた。
細かく、ちゃんと知らせてくれるんです。
で、トンネルだで。
鳥取から倉吉よりも長い距離のトンネルです。
とんでもない工事だったと思う。
鹿野町の山紫苑へ温泉に行くときに、そのエレベーターではいつも嬉しそうなんですが、同じくこのトンネルもそうらしい。
この旅行でいままでも、この日も、そして最終日も、何を一番買ったかというと、ペットのお茶ですよ。
一日2本ではおさまらず3本なんてのも当たり前。
ジュースでは後口が甘くてだめです。
で、トンネルの出口のイラストも表示された。
太陽が当たるところへもうすぐです。
外へ出ると、やはり青空。
そして、これって、新幹線の工事だで。
なんなんだろうか、新幹線てのはこの線路でもそうですが、特有な雰囲気があります。
セメントが目立つとか、第一雑草が目に入らない。
と、これはJRの偉い人かな?
津軽トンネルもある。
このトンネルにはあまり興味がないようで寝ている。
これがよく目にする新幹線の高架です。
津軽にも北海道にもこれが通るようになるんでしょうねぇ。
水田です。
なんかこの津軽のほうが水田が似合うような気がするんです。
やはり建物は北海道と変わりないのに、まぁ、イメージだわなぁ。
ふつうの電車は生活感があってほっとします。
地図上では陸奥湾、津軽湾に沿うて走り、青森を目指すわけですが、さらに野辺地で乗り換えですが、この湾の周りには茂辺地、瀬辺地なんてのがあるんです。
要は端っこということでしょう。
むつ市大湊もこの湾の海沿いにあるわけです。
この津軽半島と下北半島でかこまれた海沿いをぐるりと回るわけです。
この表示はいいですよ、気に入りました。
青森にも風雪を防ぐ塀が建っている。
きっぷ入れも付いている。
最初なんなのかわからなかったが、そうかと分かり、切符を入れてみた。
取る人は無いと思うが、少々心配な感じではある。
二時間ほどで青森です。
むこうに見えるのは「青い森鉄道」です。
鳥取の「智頭急行」と同じです。
北海道から本州の駅へ降り立ったわけです。
49年前に女将も、そして私もここの駅には来たことがあるんです。
インターハイです。通過しただけですけども。
女将はバドミントン部、私はボート部でした。
同じ高校とはいえど、まったく見も知らぬ赤の他人でした。
一寸先は闇といいますが???いや、一寸先は天国といいますが???49年の不思議さを感じます。
時間があったのでもう一度デッキに乗って、緑の額縁で写真を撮っておきました。
決して立派な駅ではない。
どちらかというとローカル駅といった雰囲気でした。
ここはねぶた祭ですよ、なんといっても。
ラッセラー、ラッセラーと飛び跳ねて踊るんですが、祭りは簡単な振りのほうがいいですねぇ。
誰もが参加できるしなぁ。
簡単な振りはこりだすと奥が深いものですよ。
だから飽きない。
「青い森鉄道」へ乗り換えです。
新青森なんて駅があるからそちらへ賑やかさも移っていくんでしょうか。
だが外の風景は新しく大きい。
フェリーも見える。
こんな近代的な建物もあるんです。
この青い森鉄道へ乗り換えです。
雰囲気としては若桜鉄道に似ているかな。
ただし乗降客も多いし、第一1両編成ではないです。
車両も新しい。
で、野辺地まで出発です。
窓外に鳥取駅近くにもあるホテルの名前。
どこにもあるんかな、と思う。
42分ほどで野辺地です。
49年前にもここで乗り換えたんです。
大湊での漕艇競技へ出場するためにやってきたんです。
当時列車の中で地元の年寄の話を耳にするもまったく意味がわからなかった。
今回はその漕いだ場所を見てみたいと思ったんです。
だがその場所がとてもとてもわからない。
なんせ49年前ですよ。
で、考えたんです。
青森県ないしはむつ市の役場へ問い合わせたらどうだろうと。
で、むつ市へ秘書課があるかないか、市長も若いし、問い合わせの手紙を出したんです。
それにもう一つ。
当時大湊へ一緒に行ったメンバーへもハガキを出したんです。
大湊へ集まって競技の場所を見て、その夜居酒屋でいっぱいやらないかと。
もちろん誰も来ないとは思ってた。
ところが二人が行くと返事が来たんです。
これは面白くなりました。
鳥取から1,500キロ離れたところで、大湊で会うんですよ。
そしてむつ市からも地図入りの返事が来たのです。
さて着いたのが11:48で出発が12:57だからたっぷりとある。
ここで昼食もすます計画でありました。
数軒ありました。いや、数軒しかありませんでした。
でも雰囲気がいい。この食堂だと決めました。
ごっつい期待に満ちた表情です。
ここの地域のラーメンには「ふ」がはいってる。
焼きおにぎりも買ったんです。
これは女将には残念ながらニンニクが使われていて食べられずですが、私にはおいしかったです。
青い森鉄道からJRに変わります。
はまなすベイライン大湊線に変わります。
エスカレーターは無かったが、画像の昇降機がありました。
つづく。
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