今BSのNHKで高田屋嘉兵衛のことやってる。
司馬遼太郎さんの「菜の花の沖」だでなぁ。
で、それはそれで面白いんだけど、同じような時代の咸臨丸の話。
おなじく司馬遼太郎さんの対話選集からなんですが。
勝海舟が日本へ帰って来て江戸城へ行ったそうな。
で、老中に「アメリカっちゅうのはどんな国だいや?」と聞かれて、海舟さんはどう答えたと思います?
「賢い人が上に立っている国です」と答えたんです。
さらに土佐の身分の低い侍が聞いたんです。
「ワシントン殿のご子息はどうなっていますか?」と竜馬が聞いたんです。
海舟は
「そんなものはどうしているか知らない。」と答えたそうな。
徳川家はずっと続いているのに、ワシントン殿の子息はどうしているかわからない。
このことに竜馬はすばらしいと思ったそうな。
で、明治の革命が始まるのです。
憲法なるものが出来ました。
国民皆兵もあるものの、選挙というものも始まるわけです。
そして現代。
別な現代憲法はあるものの、国、地方の議員にはあるものの、町内も、組合も、選挙はない。
学校の委員長、生徒会長を選ぶ選挙はあるものの、普段の生活には選挙がないわけです。
それを我々は不思議とは思わない。
日本の文化というもんか?
江戸時代以前から民主主義は進んでいないのです。
自分たちが血を流して獲得した民主主義ではないので、どうも、昔ながらのことがあたりまえのものとなっているんです。
これでは一人一人はものを考えない。
人任せですよ。
いけんで、これは。
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