一昨日は私が四代目を送りました。得意先の新年会でした。ずっと私が送られていたものが世代の交代といったところでしょうか。 昨日は業界の寄合がありました。ゼリー状の路面のなか四代目に送ってもらい、飲みました。 結果今日は二日酔いです。 昨日の夜、帰ってからのことはまったく覚えていません。私は自分自身のことをまったく知らぬのに女将はよく知っています。懐中電灯をもってもなかを追いかけたとかetc. なるほど酒が人を飲むとはよく言ったものです。                                                                                                一昨日でしたか、「あかね空」が放映されました。ちょうど遅い夕飯が終わりごろに始まりました。 「あーぁ、これで風呂にはすぐにははいれんゎ。」と女将。 見ちゃいました。還暦の橋を渡るとどうも心の汗が流れやすくじっと見たのです。原作は山本一力さんです。三年ほど前でしょうか読んだものです。ずっと続けて時代小説を読んでます。藤沢周平さん。今は池波正太郎さんの「鬼平犯科帳」です。夫婦ともどもです。                                                                                                 私の図書室はもっぱら西洋式のおこもり部屋です。しびれが切れないのは嬉しいです。これは読みやすい。一巻目は活動写真の弁士の言葉を聞いているような印象です。いまはなにか、そうめんをズズズーと食べているような、のど越しもなめらかです。この鬼平はテレビドラマにもなっていて最近なるべく見るようにしています。これも面白い。カメラの位置がいいですねぇ。加えてできるだけ行灯の灯を考えて撮ってあります。そして、とにもかくにも中村吉右衛門さんががうまい。 さすがです。役者とはこうなんだと思ってしまいます。                                                                                                                                                                                        ところで初代平蔵はお父さんの松本幸四郎さんだったとのこと、このとき吉右衛門さんは息子の辰蔵役だったらしいです。さらに丹波哲郎、萬屋錦之介が主役を務めたようですが、見たことはありません。今思えば見ておきたかった。 さらに、ところで、火付盗賊改方長官 長谷川平蔵(1745-1795)は実在の人物です。 フィクションである「あかね空」の画面に文字が天明四年と出ていましたがこの年は平蔵は39歳。400石の旗本です。この後田沼意次の失脚の次の年42歳で長官となり50歳で亡くなります。そして初七日の日に役をとかれるのです。この火盗改めでエネルギーを使い切ったようです。 長官になった次の年に老中松平定信が政治を握るのです。平蔵より13歳若い老中です。寛政の改革をした人で昔日本史で習いました。たしかこの定信が混浴を禁止したと思います。ほんと、余計なことをしたものです。                                                                                                  棄捐令を定めたのもこの(8代将軍徳川吉宗の孫にあたる)定信なのです。棄捐令というのは旗本、御家人の負債を免除する法なのですが、これによりそれまで旗本たちに金銀を貸していた札差(米を金銀に変える商人)が貸さなくなって、さあ大変、以前より困るようにになりました。ましてや札差が金を使わない。景気も悪くなったようです。 時代小説読んでみて下さい。 面白いです。

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