10日の朝、7時を過ぎていましたか。

めったに掛けてこないクラブのK先輩より携帯に電話がありました。

「Mが亡くなっとる。新聞に載っとるわいや。」

新聞を確かめました。

名前も、住所も、歳も、間違いないという活字ばかりでした。

それから同級の連中に連絡をとったんです。

あたりまえでみんな言葉がありません。

Mさんはボート部の一年先輩です。

私は2番、Mさんは3番がポジション。

この人の背中をみながら漕いでいました。

地元の金融機関に勤め、ボートを漕ぐのも、仕事も真面目な性格で、幹部に昇格。

頼れる人でした。

数年会わずに電話をしても、そのへだたった時間を感じさせない、そして気のおけない笑顔の人でした。

とにかく葬儀に行ってきました。

そして、遺影にはMさんが笑っていました。

いまだに信じられない。

数年ぶりにボート部の当時の先輩たちも集まりました。

急きょOB会を開くようにその場で決まりましたが、当時の先生にも話さなければならず。

そう、先生ももうかなりの歳ですよ。

どう話せばいいのでしょう。

 

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