佐用着10:47。
まだ午前中の真っ只中。昼にはまだ遠い。
待合室には駅員はだれもいないでバックパックの若者が一人いた。ワシはトイレ。いやぁ、肌寒いです。
駅より出ると、なんとタクシーが数台待ってる。しかも寒いのに後ろのドアを開けたままで。客待ちですよ。でもどうなんか。大変だ。ちょっと大イチョウのことは聞きずらい雰囲気。
で、和菓子屋さんが店を構えるその駅前道路へ出ると、左右、人通りがない。
掲示板はないのかと探せば、ありました。大イチョウの写真も載ってる。ええがな。??
でも左右どちらへ行けばいいのか?遠くにどうも電気屋さんかなと思える店の前で車に荷物を載せて(?)いる人が見えるが声をかける距離にはほど遠い。まあ、たぶん、こちらだと智頭よりに歩くことになった。なに、時間はたっぷりあるし、乗りほうだいだわいと、気も大きいで。
決して広くはない道路だが歩きやすい。だって、車は、人は通ってない。おう、それでも、郵便屋さんをつかまえて聞いたんです。
大イチョウはどこだろう?と。そうすると、
「この道を、ずっと、それなりにずっと歩くんですよ。けっこうありますよ。そうすると右側に△△堂という和菓子屋さんがあります。左側には▽▽寺があるんです。それで、その和菓子屋さんの△△堂さんの横に小さな道があるからそれをあがるんですよ。」
とても親切に教えていただきました。とても親切です。
途中面白い家がある。古い町は面白い。この画像もきっとモダンだったと思いますよ。色つきガラスですよ。壁にしてもなまこ壁というのか金がかかってる。昔はこの地域の中心だったにちがいない。
まあ、こんなんもある。夕方だったらビール、酒飲みに寄ってもいいと思う。
さらにこんなのもある。鉄扉の窓。石造りかな。ごっついで。同じ建物をさらにもう一枚。
この間口の広さ。いやぁ大きな店です。屋号も右から書いてある。
さらに、、、、
こんな一般の家もあるでよ。たいしたもんだ。中を見せてもらいたいような気もする。
で、△△堂さんを見つけその古い建物に沿うて人一人歩ける狭い道を上がると、あった。これがそうだろうと大イチョウ。
なんのことはない、智頭急行㈱の線路よりで、スーパーはくとに乗ったときのも目にはしてるはず。
ほら大きいぞ。でも、そう、葉が一枚もない。そんな季節だわい。さみしい。
さらに道路を歩く。
これも全面ガラスですよ。こりゃあきっと当時としては新しいデザインだったと思う。
で、女将に聞いてみた。
「つぎの列車はどれくらい時間があるだいや?」
「ええとなぁ、12:18だけぇ、あと70分あるわいな。」と女将。
「70分て、ごっついあるで。そのあいだどうすっだいや?う~んんん。そいだけありゃあ隣の平福まで歩けるで。」
「そうだでなぁ。そうしようか。」
地図もなし、まあ、大丈夫だろうと平福駅まで歩きだしたのです。
老人夫婦が。
つづく
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