智頭まで帰って来たんです。次はJR、オレンジ色の列車です。

で~もぅ、待ち合わせの時間がなぁ。たっぷりありまっせ。

外は小雨。乗りほうだいから降りるとかなり寒い。さらにどこにも暖房などないんです。

まあ、ええわい。

とりあえず鳥取行きのホームに行こうとしたが、行ってもどうしようもない。

でもたくさんのレールがある。

重要なるキイ駅だろうと思う。

で、でもなぁ、なんかなぁ、なんか、ないかなぁ。肌寒いし、90分くらいか、時間ありまっせ。

とにかく外へ出てみようということになった。

駅員さんもやさしい顔しながら、ストーブもなにもあたらしてはくれないし、いやぁ、駅の出入りは自由そう。

で、駅を出て喫茶店にでも入ろうと二人は外へ出たんです。

静か。人一人いない。

小雨。

少々寒く、この小旅行で初めて傘をさす。

駅前の物産センターへ行って、入ってみる。

知り合いの菓子も置いてある。その他木工製品。

そこの女の人は、雑談してて何にも、そう、いらっしゃい、とも行ってくれません。

静かに入り、静かに出て、喫茶店を探す。

駅を出ると左右に見えた道路へ出て、両方見て、左へ歩く。

しばらく歩くも、喫茶店も、レストランもありそうにない。

二人は傘さしたまま、歩き、見つけたのが自販機。

暖かなコーヒーじゃなく、なんだ?おう、カフェオレだったと思う。

コイン入れて買う。

ゴトン!

女将はポケットに入れて「ああ、暖かい。」暖かさを手に入れたから、

ホームの待合室へ行こうや、と意見一致。

また、改札を通るも、あまり反応なし。平和なんですよ。ほんと。

階段上がり、ホームの待合室へドア開けて入る。カフェオレをプシュッ!と開けて二人で飲むんです。一本を。なんか、恋人同士みたい。

私は、こんなこともあろうと文庫本もって来ていた。

文庫はいいですよ。値段安いし、持ちやすいし。でも歳とるとめがねもほしいかな。

女将も持ってた。文庫本。

いやぁ、文学的な夫婦だわい。たいしたもんだ。

で、文学かどうか知らんが、川柳だ。

生活の 糊しろ列車の 待ち合わせ

暖かく ローカル列車の 客二人

鉄輪の 響きに眠る 遠い夢

はたせずに 乗りほうだいが 笑い呼ぶ

貸切か 夫婦一組 乗りほうだい

大賞だ!と?句の掘りかたが、力ないかな。

線路がたくさんあったんですが、こんな列車もまた見た。

これ、智頭急行㈱の出入り口。

なんかいいでしょ。この景色。ローカルなながめで列車は役をはたしてる。

で、鳥取からのこの車両の中は暖かいはずの、アイドリングしてるオレンジ車両へ乗ったらいけんと思ってたんです。二人とも。

つづく。

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