で、元気になろうとしている。

司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」を読んでる。

その抜粋。

「小さな。

といえば、明治初年の日本ほど小さな国はなかったであろう。

産業といえば農業しかなく、人材といえば三百年の読書階級であった旧士族しかなかった。

この小さな、世界の片田舎のような国が、はじめてヨーロッパ文明と血みどろの対決をしたのが、日露戦争である。

その対決に、辛うじて勝った。

その勝った収穫を後世の日本人は食いちらかしたことになるが、とにかくこの当時の日本人は精一杯の智慧と勇気と、そして幸運をすかさずつかんで操作する外交能力のかぎりをつくしてそこまで漕ぎつけた。

いまからおもえば、ひやりとするほどの奇蹟といっていい。」

うまいですよ、ほんと。

どうしてこういうふうに書けるのか。ついでにNHKのドラマのナレーションも。

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