その土曜日胃カメラ当日は、これがいい天気でした。
なんだろう?青空というのは少し気持ちを軽くしてくれます。
で、その空気の中に女将は自転車で出かけました。
いつもならたおちゃんは土曜日休みなんですが、女将が胃カメラなので特別出勤です。
9時前に出かけたんですが、仕事しながら工場からの外の眺めは人の気持ちも知らないでいい天気です。
でも、だから、少し味方してくれてるのかもしれない。
待つうちに12時前くらいになっていたか?帰ってくるその姿が見えたんです。
その女将の周りの空気は、その表情は明るかった。
たおちゃんと、こりゃぁ大丈夫だで、と言い合ったのですが、見れば赤い買い物袋を大きくしてぶら下げている。
いよいよ大丈夫と思ったのです。
工場へはいって来て、
「なんともなかった。きれいな胃だったわいな。」
と、まあ、胸をなでおろしたわけです。
少々喉が痛いとのことであるが、そんなのはすぐに治るわい。
ああ、よかった、よかった。
おわり。
と、普通ここで終わるんですが、野の花診療所へ行った時の話がまだあるんです。
きれいな胃を持つ女将の後日談ならぬ当日談なんです。
つづく。
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