気も軽くなったのでしょう、きれいな胃を持つ女将は帰るとすぐに仕事を始めました。
まあ、しかし、口は休まず動くもので、こんな話がありました。
野の花診療所の看護婦さん、これって看護士って言わないけんだろうか?私は昔1年7ヶ月入院してたことがあり、大変世話になったそのやさしさが、看護婦さんと呼んだほうが気持ちの上でぴったりするんですが、どうなんでしょう。まあ、悪ければ直しますが、ここでは看護婦さんとさせてください。
その胃カメラの担当の看護婦さんが弊店の大女将が作る猫を胸にぶら下げていたそうです。
さらにほかの看護婦さんも患者さんにこの猫をあげたそうで、この患者さんの孫さんが猫の飼い主となるんですが、この孫さんはフランスに住んでいるとのことです。
これはどういうことか?
まず近いところから、野の花診療所には数匹の大女将製作の猫歩き回っているようですし、そう、東京にも数匹歩っているようです。
そうそう、鳥取クラフトキャンプ in 八頭 でも弊店のテントへやってきてわざわざ財布からこの猫を取り出して見せた方もありました。
で、今回フランスへ行ってる猫もいることを知ったのです。
すごいですねぇ。
以前から大女将のひい孫が住むオランダへは数匹行って暮らしています。
日本の山陰の、電車も走ってない、百貨店は一軒しかない鳥取の、ここ寿町。
誰も知らないこの町で、腰の曲がった80歳を超えたおばあさんが作った猫が別な意思を持った生き物のように世界を歩っています。
この画像がその大女将で、いやぁ、我が家で一番の実力者かな。
で、この日午後に野の花診療所の別な看護婦さんが偶然買い物に来て、やはり胸に猫が付いていたとのことでした。
この日の夜はさすがにきれいな胃に安心して女将の部屋は早めに暗くなっていました。
おわり。
一句。
胃カメラで 胃も軽くなり 舌回る
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