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IMG_1436気も軽くなったのでしょう、きれいな胃を持つ女将は帰るとすぐに仕事を始めました。

まあ、しかし、口は休まず動くもので、こんな話がありました。

野の花診療所の看護婦さん、これって看護士って言わないけんだろうか?私は昔1年7ヶ月入院してたことがあり、大変世話になったそのやさしさが、看護婦さんと呼んだほうが気持ちの上でぴったりするんですが、どうなんでしょう。まあ、悪ければ直しますが、ここでは看護婦さんとさせてください。

その胃カメラの担当の看護婦さんが弊店の大女将が作る猫を胸にぶら下げていたそうです。

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さらにほかの看護婦さんも患者さんにこの猫をあげたそうで、この患者さんの孫さんが猫の飼い主となるんですが、この孫さんはフランスに住んでいるとのことです。

これはどういうことか?

まず近いところから、野の花診療所には数匹の大女将製作の猫歩き回っているようですし、そう、東京にも数匹歩っているようです。

そうそう、鳥取クラフトキャンプ in 八頭 でも弊店のテントへやってきてわざわざ財布からこの猫を取り出して見せた方もありました。

で、今回フランスへ行ってる猫もいることを知ったのです。

すごいですねぇ。

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以前から大女将のひい孫が住むオランダへは数匹行って暮らしています。

日本の山陰の、電車も走ってない、百貨店は一軒しかない鳥取の、ここ寿町。

誰も知らないこの町で、腰の曲がった80歳を超えたおばあさんが作った猫が別な意思を持った生き物のように世界を歩っています。

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この画像がその大女将で、いやぁ、我が家で一番の実力者かな。

で、この日午後に野の花診療所の別な看護婦さんが偶然買い物に来て、やはり胸に猫が付いていたとのことでした。

この日の夜はさすがにきれいな胃に安心して女将の部屋は早めに暗くなっていました。

おわり。

一句。

胃カメラで 胃も軽くなり 舌回る

その土曜日胃カメラ当日は、これがいい天気でした。

なんだろう?青空というのは少し気持ちを軽くしてくれます。

で、その空気の中に女将は自転車で出かけました。

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いつもならたおちゃんは土曜日休みなんですが、女将が胃カメラなので特別出勤です。

9時前に出かけたんですが、仕事しながら工場からの外の眺めは人の気持ちも知らないでいい天気です。

でも、だから、少し味方してくれてるのかもしれない。

待つうちに12時前くらいになっていたか?帰ってくるその姿が見えたんです。

その女将の周りの空気は、その表情は明るかった。

たおちゃんと、こりゃぁ大丈夫だで、と言い合ったのですが、見れば赤い買い物袋を大きくしてぶら下げている。

いよいよ大丈夫と思ったのです。

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工場へはいって来て、

「なんともなかった。きれいな胃だったわいな。」

と、まあ、胸をなでおろしたわけです。

少々喉が痛いとのことであるが、そんなのはすぐに治るわい。

ああ、よかった、よかった。

おわり。

と、普通ここで終わるんですが、野の花診療所へ行った時の話がまだあるんです。

きれいな胃を持つ女将の後日談ならぬ当日談なんです。

つづく。

それは27日木曜日の夜だったと思う。

どんな状況だったのかよく覚えていないが、急に女将は言ったのです。

「私は病気だ。」

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こんなことを言うことはめったにないし、いわれることもめったにない。

しかし、交通事故でもそうだが、こういうことは突然に襲ってくるものである。

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「ご飯を食べるとよくなるんだけど、食べる前には胃が気持ち悪いだが。」

典型的な潰瘍の症状ではないか。

「医者に行かないけまいやぁ。」

こんなの聞かされたほうはたまったもんじゃぁない。

潰瘍どころかさらにもっと悪いことも想像してしまう。

だって、もう我々はそんなのがあっても不思議じゃない歳ですよ。

実際知り合いも数人帰らぬ人となっている。

それでも女のすごさは平常通り家事を片付けているんです。

その夜我が家は文字通り普段より早めに暗く静かであった。

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28日金曜日の朝女将は近くにある野の花診療所に電話をかけた。

もと病院に勤めていた女将であればこのあたりは手順も分かっているようであり、土曜日が胃カメラの日とのことで、時間は診療所から知らせるとのことでありました。

結果、土曜日朝9:00に診療所にいくことになりました。

さて金曜日の一日は不安という雲が工場の天井を覆って気がはれない。

その夜もなんとも、確かに普段のことと同じく、そう、客観的には同じ進行なんです。

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だが、違うのは話してもその内容が違う。

ずっと頭にあるのは夫婦とも一事。

手を胸の上部、喉のつけねあたりにもっていって、

「このへんまでなんかがつまっているようで気持ち悪いだが。」

また不安が不安を呼んでくる。

おそくまで、女将は、テレビを見ていた。

その姿に声もかけられない。

そして29日運命の土曜日当日になるんです。

つづく。

母の日ってのは先月の話です。

ちょっと古いかな?

我が家の長男が送ってきた。

いや、その嫁が送ってきたといったほうが正しいだろう。

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孫が描いた絵。

そして異国の包み紙。

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女将と大女将は期待に胸をふくらませ、

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ほら、異国。

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で、開いた。

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なにが出てくるのか・

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これはショールというのか、

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二人の女はにぎやかに喜んだ。

6月の始めのことだった。

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