秋なんです。

で、一昨日作ったじょうようまんじゅうです。

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女将は「秋の声」なんて菓名をつけてます。まだ緑の木々へ秋の紅葉が広がりつつある様子です。

それをあづまやで眺めているといったシチュエーションです。

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同じく秋の話題で高校のころえらい世話になったN先生の短歌が朝日新聞のローカル版に載っていましたので、このブログにも載せます。

「コホロギが鳴いてゐますよ」妻の声 おきぬけに聞く秋のおとづれ

この先生なかなかうまいと思うんです。実際に何度も新聞紙上で目にしています。

ところで鳥取中部地震ですが、東部の鳥取でも時々余震があります。

新聞に載ってましたが、中部の倉吉を中心にして、行政は二万枚のブルーシートを配ったそうです。

倒れた家屋は少ないのですが、瓦とか屋根がやられてる。

東北の震災、熊本の震災が復興してないのに、さらに阿蘇の噴火、鳥取県中部地震と日本列島が揺れています。

いい加減にしていただきたいものです。

そうだ、来月は出雲に日本の神々が集まる月です。となれば、そこで協議して落ち着いた日本にしていただきたいものです。

尾崎放哉は41歳でなくなりましたが、同じく酒をのまずにはおれなかった山頭火は58歳まで生きました。

放哉よりも2歳と一か月歳が上です。

そしてたぶん山頭火のほうが放哉よりめちゃくちゃ飲んだのではないかと思われるんです。

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「まず ほろほろ、それから、ふらふら、そして、ぐでぐで、ごろごろ、ぼろぼろ、どろどろ」が酔っ払いの様子だそうで、ほろほろの時で3合のんでいるそうです。

造り酒屋を山口県でしていたそうですが、これが倒産。まさか自分で飲んだんではないとは思うのですが。

学歴は早稲田を中退してますが、頭はいいのでしょう、外国文学の翻訳なんかもしてる。

そして、得度もしてるから、れっきとした僧ですよ。だからあの有名な墨染めの衣姿なんでしょうねぇ。

まぁ、有名すぎてあまり書く必要もないでしょう。

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ひたすら歩くんですよねぇ。命を懸けて歩く。酒を飲んでは歩く。たまには女も買う。

啄木も放哉も、山頭火も飲む。社会には適合できずに歌を詠む。

その歌が、句が残っているんです。

「肉体に酒、心に句、酒は肉体の句で、句は心の酒だ」そうです。

この旅果もない旅のつくつくぼうし

生死の中の雪降りしきる

おちついて死ねそうな草萌ゆる

焼き捨てて日記の灰のこれだけか

こころ疲れて山が海が美しすぎる

一羽来て啼かない鳥である

鴉啼いてわたしも一人

 

結局はそうならずにはいかなかったのでしょうねぇ。

私なんかたくさんの酒を飲んでも残るのは頭痛と後悔ばかりで、一句たりとも残りません。

ここが大きな違いなんでしょうねぇ。

前回尾崎放哉が一中時代ボート部であったと記しましたが、調べてみると一高の時のようです。

一中時代には野球をさかんにやっていたらしい。

いやぁ、残念。

ごめんなさい。

谷口ジローさんの漫画に載っているわけではありませんが、しかし、登場人物の啄木とは一歳違いの同時代に生きた人です。

1885(明治18)年に鳥取に生まれました。

東大に入り漱石に英語の授業を受けたのです。さらに漱石は子規の知り合いでもあるし、そして俳句を詠んでいますし、この秀雄もやはり俳句を「ホトトギス」へ投句していますので、おそらく漱石の影響は多くあったかもしれません。

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尾崎放哉です。

なんで放哉なんて名前をつけたのでしょう?

自由になりたかったのでしょうか?

そうそう、一中、すなわち現在の西高での先輩にあたります。

なんと私と同じくボート部だったのです。(確かそうだと思います。)

だが、私とは違い、東大出のエリートとなります。

が、啄木と同じように、どうも社会的にはダメな人間らしく、酒で失敗するんですよ。

家族とも分かれます。

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さらにこの人も結核を患います。そして、数か所の寺を渡り歩いて、最後は小豆島の南郷庵で亡くなるんですが、様々な句を残しました。

春の山のうしろから烟が出だした(辞世の句)

入れものがない両手で受ける

墓のうらにまわる

せきをしてもひとり

なんて、昔4冊におさまった文庫本を買いましたよ。

寂しさでしょうか?なんともいえないものがあるんです。

こんな句を残しながらも、東大出を鼻にかけたりして小豆島でもあまり評判がよくなかったそうです。

とんぼが淋しい机にとまりに来てくれた

竹藪に夕日吹きつけている

これでもう外に動かないでも死ねる

そういやぁ、放哉より少し年上ながら、やはり酒好きの同じような俳句の人がいま一人いました。

 

10月のG寺の掲示板です。

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まさか住職が、このたびの鳥取県中部を中心に起きた地震を予想して、今月の掲示板にこの言葉を載せたわけではないでしょう。

「どうにかなるさ」

ですよ。

被害にあった方々、大変だと思います。

その時は、「どうすっだいや?」と、ぼうぜんとされたと思いますが、少し時間が過ぎれば「どうにかなるさ」と負けずに対処していただきたいと思います。

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