» 2012 » 4月 » 9のブログ記事

佐用の旧道を抜けたところで、次の列車には70分の待ち合わせ。いっそのこと次の駅「平福」まで歩くことになった。 地図はない。でも大丈夫。標識がある。車で走ってるとあるじゃないですか。青地に白の文字で行き先とか国道△号なんて書いてある。その通りに歩きゃいい。 ましてやこの通りは平福に本陣があるということは、かって、江戸時代に参勤交代で使われた道路だろう。かっての江戸時代人はかなり背丈がないんです。たぶん男で150センチだい。5代将軍か、綱吉なんか150センチ無かったと聞いたことがある。まあ、いちいちそこまでは考えることはなかったが、たいしたことないって歩き出したんです。 道路を探すと、ふむ、これか?いや違う。標識探すと、ありました。そのときは国道何号だったか、行き先が智頭と白い字で書いてある。核心を持って、その道路へ足を踏み出した。

と、しょっぱなからおもしろいものがある。

石屋さん。

ええですで、このウルトラマン。

さらに、、、、、

見たことある。

名前は知らん。

このゴジラはほしい。

さらに犬の母子は四代目の嫁にやりたい。

この作者は亡くなった。ま~たウルトラマンだ。

三頭身か?

ええで、これ!。

歩きだした。

元気なうちに写真撮っとこうとシャッター押す。

この画像の右に見えるのが、そう、鉄橋らしきものが智頭急行㈱の線路で、その下が川。列車の中からしょっちゅう見えてた川です。後から調べると佐用川という。画像見てちょっといけんのが、女将の格好だわい。これって、隣の駅に夕食の買い物してくるっていうような姿ですよ。ワシもしかり。

鳥取とは家ひとつとっても、どうも考え方が違うようだ。ごっつい鉄骨の上に、普通なら地面に建っている家、それも、豪邸が建ってる。なんか、こんなのって鳥取にはない。と思う。さらにこの地域は曳船という屋号だと思ってたが、どうも苗字が目立つ。たぶん川の船を引いて上流へあがったのではと思うのだが。

屋根つきのポスト。

これも鳥取にはない。

とにかく歩く。雨が降らぬのが幸いである。途中ホルモンうどんの看板がなんども出てくるが、基本的には景色もかわらず、もうこのあたりでは、歩くのが少し面白くなくなってる。でも、ここまで、どこかわからんが、ここまで来たら前へ歩くのみ。

シャッターも押すのも面倒。これっていって、そうそう変わったものはない。

と、、、交差点。四つ角。

交差する道は右は登り。ゴルフ場があるらしい。沿うてちいさな川。左へ下る。

まっすぐの道路は、すぐに、どうも中国縦貫道路が上方を横切る。

そのまま信号を渡り、レストランの前を通って、中国縦貫のガード下を通って少し行き過ぎたところ。

「線路が見えんで。」これは二人の一致した思いで、めずらしく気があった。

「さっきの、あの、小さい川、あっちの方だで。なんか村が見えたが。それに線路も見えたで。」ひっかえす。四つ角まで。

またレストランの前を通って、さっき見えた下る川に沿うて歩く。

また、ホルモンうどんの看板がある。ほんとはもう昼。

そのまま歩くと工事をしてる川に会う。

列車から見えた工事ゆえににごった川。

交通整理の青い外套。白いヘルメット。たしか、長靴。日に焼けた黒い顔のおじさんに聞きました。

「平福の駅はどちらですか?あれは智頭急行㈱の線路でしょう?そっちへ行くといいんですか?いや、佐用から歩って来たんですよ。」と、老人夫婦の問い。

つかの間の沈黙。

そのおじさんは、なんでこの二人がこんなとこで平福の駅を聞くんかい?との雰囲気で我々が今来たほうを示しながら、

「あっちの国道のほうが近いで。こっちは遠回りになるで。国道をずっといくと左に道の駅がある。その前、右側に駅が見える。でもけっこうあるで。」と日焼けの黒いあごに生えた白い無精ひげの間から口が動いて親切に教えてくれました。ほんとに親切に教えてくれたんです。このあたりの人は親切です。

で、引っ返す。

「はよう聞いてよかったなぁ。またあのレストランの前を通るが、中の人は不思議に思いんさるでなぁ。」と女将。

さらに、また国道にもどりレストランの前を通り、中国縦貫道の下を歩き。そのときまた女将。

「上郡でパン買っといてよかったでなぁ。そうでなかったら、あんたぁなんでこんなとこ歩っとるだいやって怒こっとんさるで。」

「そうかいや。でもなぁ、そう言ったらあんただってだまっとらんで。あんたが歩こうっていったが!なんて言っとるで。」とワシ。

しばらく歩くと、女将が「あれ?このあたりは覚えがあるで。インターチェンジじゃないか?」

私もそんな気がする。

小さな雨。

歩く。カバンも重たい。

と、サイレン。はじける音。発破か?

歩く。

佐用のインターチェンジ入り口だ。

何度も関西方面へ車で利用したが歩って通りすぎるとは思わんかった。

人生もこんなもんかもしれない。

で、さらに歩く。

つづく。

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