今年の桜は長く咲いている。花びらを散らせてはいるが、まだたくさんの花を残し、桜土手はやはり薄赤色の桜がならんでいる。思うに、もう散ってほしい。

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一週間以上ピンクの色合いを続けている。たいしたもんだ。例年なら数日で花びらのじゅうたんとなって、川には花筏となって葉桜となるのに、今年はそうではない。やめてほしい。

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というのは、もう桜餅を打ち切って柏餅に切り替えたのですよ。先週末で。

ところが桜がまだ低い温度に花を開いたまま咲いている。

「桜餅下さい。」とお客様。「柏餅下さい。」はあまりない。

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だから、少し弊店のあたしは気が気でない。女将はそうでない。数日前には「なんでこんな早ように柏を作るだ?」ときつい目で言っていた。

去年の資料をひもとけば、例年はもう柏餅ですよ。

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だが現実は、実のところ桜だらけなんです。

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靴の裏まで桜にまみれる。贅沢なのかどうなのか。

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とにかく、頭の中では、和菓子ではもう五月なんです。

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柏餅といってご来店くださいませ。

 

いつだったか?新聞の鳥取歌壇に、いつものように載っているN先生の短歌が載ってなかったんです。

なんせ歳ですから、心配してたんですよ。あ、そうそう、N先生というのは高校のころにクラブの顧問をしていただいた、世話になった先生です。体弱ってるんです。

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で、昨日新聞を開くと、歌壇が載ってた。まずN先生の名前を探したんです。歌より先に。

そしたらありましたね。元気なんですよ。それ、載せておきます。

新雪を踏めば サクサク鳴る朝(あした) かくさはやかに ありたし余生

ですよ。

うまいじゃないですか。それから別な人の、こんなのもあった。

部活終え 帰る途中で雨になる みぞれまじりの 一月の雨

これも存在感がありますよね。これって作者は中学生だってや。なんともです。

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ところで、以前胃を摘出したと書いたHさんが昨日来たんです。で、抗がん剤を飲まなくていいとのこと。切り取った胃を調べたところ、ステージが3だったところが、1.5になったとのことでした。明るい顔でありました。

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さらに今日の夕方。これもここへ載せました。クモ膜下出血で倒れていて、一時は命も危ぶまれていたMさんがご夫婦で来店されました。びっくりしましたねぇ。ほんとにしゃべれる、歩ける、食べれる。

はは、元気なんですよ。IMG_9437

病気はよくない。これまでなんどか弊店も経験がありますが、一家に病人がでると、商売もさておいて、病人を中心の生活となります。売り上げも落ちたままになりますし、いろんなことが停滞し大変ですよ。IMG_9441

ま、でも我々夫婦は病院の世話にならずに、これまでやって来た。いやいや、結婚前はワシ長い間入院してたけど、その後はなにを食べてもおいしく、その結果腹が出るほどに太り、見かけは元気なんです。

いや、中身も、まぁ、大丈夫かな。

はい。

 

 

時間が空いたので一週間ほど早いが診察に行った。一か月に一度の診療所であり、薬局である。

「今回は少し早いですねぇ。」

さらに血圧手帳を眺めて、体重も書いてるんですが、それを見て

「もとに戻ろうとしてますねぇ。」要するに、また太ってきてるようだ。そんな表現なんです。

だからワシは

「いんやぁ、元に戻るか、そうじゃないか、いまその別れ際ですよ。」とせめて言ったんです。

これに対して主治医のコメントはありませんでした。

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まあ、太るのはよくないんです。わけのわからぬ、おかしな脂肪が何キロもついて、いつも荷物を背負って動いているようなもんですよ。

その脂肪の隅々に血液を送ろうとすれば、そりゃぁその血液の圧力も上げなならんわいな。ポンプもくたびれるわなぁ。

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だから痩せなならんのです。

先々月と同じく、またやってやらなぁ。

ところで袋川向こうのとうふやさんもやめたみたいだ。なんとも言いようがない。

鳥取は、田舎は経済植民地だで。かっての江戸時代なんかでいえばその国が存続するか、なくなるか、といった大騒ぎのところです。

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そうそう、近く菓子博覧会が伊勢で始まるようです。組合がバスを仕立てかけたが希望者が少なく没、ただし補助金はけっこう多く支給されたみたいなんです。おかしな感じ。

普段の事ではないのでしっかりと費用を使えばきちんとバスを仕立てることができたんではないかと思うんですが、どうなんでしょう。そう出来れば少しは鳥取の菓子業界の意識も違って来るかなと、そう思うんですがねぇ。どうなんでしょうか。このままじゃ鳥取はいけんで。

さて太らぬよう、明日雨が降らなければ千代川まで散歩しよう。

弊店の道むこうにあるとうふやさんが、先日豆腐作りをやめました。まぁ、いろいろ理由はあるもの、鳥取にはあと何軒のとうふやさんが残っているのやら。二軒?三軒?いや、それ以外の業種でも同じようなものです。街の電気屋さん、魚屋さん、やおやさんは一軒もないのでは?自転車屋さんはそれでも数軒残っているか?

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今日の画像は話題に合わないよなぁ。

他の業種ほどではないかもしれないが、和菓子屋さんも減っている。

増えてるのは、コンビニ、そのまえにスーパー、なに屋といえばいいのか安売り店。

要はフランチャイズか県外資本ですよ。

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地元資本で残ってるものは、理美容店、花屋、歯医者その他開業医かな?

そういえば以前から行政も商工会議所なんかも、鳥取に高速道路を通せと主張していたが、そして現在も山を崩し、高架をかけて工事が進んでいるが、これってどうなのか。

そりゃぁ買い物に都会へいくのには、通勤も便利ですって。だが一番便利に使っているのは大手の企業、そして通販の関係で運送屋さん。そうではないのか?

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結局は金はどんどん県外へ流れていくわけです。

もっとも道路がない以前にもけっこうこの流れはあるわけで、なんともなぁ。市民が県民が意識を変えて強いものを、魅力あるものを作らなならんかなぁ。そう思う。

もう一つ考えるのは、別にたいそうなものでなくても、当たり前のもの、米はうまいし、やさいもうまい。

普通のものが都会ではよろこばれるんじゃないかと思うんだけどなぁ。

松葉ガニだって昔は味噌汁にして、毎日のように食べてた。親ガニはもっと食べてた。そんなおいしいものってもっとあるんじゃないかと、そんな気がする。

天気がずっと悪いから桜の映え方ももう少しと思っていたら、今日少しの時間だが太陽が顔を見せた。桜の花も喜んでいたに違いない。実際木々の上のほうの若芽も花になって陽を浴びていた。あまり暖かだと花がもたない。明日はどうなのか?桜まつりだで。

さて、昨日はどこまで歩いたのか?若桜橋までだったかな?そうだで。

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橋から北側を眺めると久松山ですよ。かって鳥取城があった266メートルだったかな、そんな山です。

山頂まで登る人が多い。知り合いも何人かいるんです。それどころか話で聞くと、外国人の観光客も登っている人があるらしい。と、いうことは、このふもとの辺りに外国の若い観光客がけっこう歩いているとのこと。

こんな話がある。ふもとのお堀のところの駐車場で外国の女性二人が地図を眺めていたそうな。そこで日本人の男性、少し歳とった、少しじいさんがどうしたのかと聞くと、鳥取県中部へ行きたいが、よくわからんという。少しじいさんは英語の説明がむずかしく、少し困っていたのが、その時近くを地元の若い女性が歩っていて、英語で助けてくれた。少し爺さんは少しおどろいて、すごいなぁ、と、お礼を言った。

ところがその若い女性は答えた。

「私アメリカ人です。」う~ん実際は「I am an amerikan.」かな?

少しじいさんは大いに驚いたそうな。

今、そんな時代らしい。

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若桜橋をすぎると、シティホテルの「トイレを自由に使って下さい」という立札があるんですが、この辺りからNHKあたりには種類の違う桜が植えてある。花の色が白いんです。さらに咲く時期が少々ちがってたりする。

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これが、そう。白いんです。

ところで桜並木がある袋川の土手、桜土手はここ、NHKのある弥生橋で終わります。

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ほら、ここから上流には現在桜がない。昔は少しあったと思うが、今はとんとない。右のビルは日進小学校です。店舗補佐たおちゃん姉弟が通った学校です。この辺りはヌートリアがよく姿をあらわすんです。

で、桜は終わったので、引返すことに。桜土手とは違った一本北の道路を帰ることにしました。

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こんな、一時に二人滑れるような滑り台がありました。

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ここは真教寺公園。まぁ、公共の場所には、この時期かならず桜が咲いている。ここの桜は古木のようである。桜土手より以前から咲いていたのかもしれない。

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で、白鳥が外に出たそうにしていた。コゥ!と啼いて、外を眺めるばかりでした。水もきれいな水に変えてやりたい、そんな気持ちになりました。

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西に向かって帰るのですが、これは新町商店街。もっとも商店は極めて少ない。だが、アーケイドがあるんです。隣の通りの川端銀座商店街はアーケイドを撤去してしまいましたから、貴重なアーケイドですよ。

これを突っ切って、さらに歩く。

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その前に若桜街道の建物ですが、昭和27年の大火後に建てたものです。ちょっと古いで。なかなか再生は大変です。どこでも。

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アーケードを抜けると、懐かしや、ガラス障子の建物があるんです。で、そこに、

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ほらほら、谷口ジローさんは、この辺りの出身なんですよ。

最近亡くなってしまいましたがねぇ。生きていてほしい人は亡くなり、そうでない人は、厚かましくも、恥をさらします。

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まっすぐ歩くと、また袋川の桜土手にぶつかります。そして、そこには最近建てられた尾崎放哉の歌碑です。表面は達筆すぎて読めれない。裏に普通の文字で書いてある。だもんで読める。さらにこの歌碑に寄付した人の会社と人の名がきざんであるんですが、この画像のものは、知り合いの名が刻んであった。

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そして帰ってきました、鋳物師橋。弊店はすぐそこです。この桜土手、弥生橋から湯所端まで1,800メートルにわたり桜が咲いているんです。

はは、やっと終わり、以上です。

 

 

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